第2話 『メタボの蔓延』
メタボリックシンドロームの蔓延は、メタボ星人の陰謀でした。
『やましんさん、メタボ。食べ物に注意。運動さしなさい。ああ、で、あなたは、非常に稀な難病です。あと、良くもちまして、一年。下手したら半年、治療法はありませんが、それでも、さらに生き延びる可能性は、20%くらいあります。ですから、頑張りましょう。メタボは、悪い方につながりますよ。』
母親と、父親は、どちらも悪性の腫瘍で、高齢でありましたし、余命の宣告は、やましんが聞きました。
それから、やましんは治療を受けることになったのですが、ある日、ネット上で、変わった神社があることを知りました。
『目太母神社』というのですが、あらゆる悪性の腫瘍などに効果がある、秘密の薬草から作り出した、自然食品がある、というのです。
普段は、そうしたことは、気にしないのですが、このときは、なぜか(当然か)、気になりました。
しかも、とんでもない遠方でもありません。
だから、お医者さまに、そう宣告されたやましんは、『メタボの神様』と言われる、ある奥深い山のなかにある、『目太母神社』に行きました。
この神社が販売する『目太母丸』は、非常に良く効く、自然薬品とされるのだそうです。
原料は、この辺りでしか生育しない薬草なのだそうですが、詳しくは秘密でした。
駐車場から神社までは、片道一時間あまり、歩いて上がらなくてはなりません。
『これだけで、良い運動になるな。それが、狙いだったりして。』
やましんは、あまりなにごとも、信用しない、疑いやすい人類でした。
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つづく………
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