読み易い

初詣という導入であるため、主人公が学生であること、季節が冬であることがすぐにわかりました。導入から文章が読みやすく、登場人物も二人と少ないのですんなりと頭に入りました。
一人称小説らしく主人公の心情を細かく描写できている点も良かったです。
また、季音葉を探す、という主人公の当面の目的も明確であるため、よくある「なにがしたいかわからない」作品にはなっていません。
言霊の今後の使い方も含めて続きが気になる作品になっていると思います。
ただ舞台が異世界ということもあり、その世界観をどこまで・どのように描写するかは注意が必要かと思います。
文章の読み易さを私は評価しているので、世界観にこだわり書きすぎるとその点を損なうように思います。