反省文

先生へ



昨日ぼくは人が誰もいない校舎でこっそり遊んでしまいました。



「人のいない学校では遊んではいけない」

「学校は勉強をするところです」



先生がいつも言うこの二つの約束を守れませんでした。ごめんなさい。



一緒にいた二宮君は何も悪くありません。だから許してあげてください。

二宮君は休み時間もいつも1人で本ばかり読んでいるから、僕が無理やり誘いました。


「二宮君、つまらなくない?今度ぼくと体を動かそうよ。人がいると恥ずかしいなら、みんなが下校してからこっそり2人だけで遊ぼう。」


それで昨日、学校に誰もいなくなってから2人でこっそり遊びました。


本当にごめんなさい。



これからは、二つの約束を絶対に守ります。




のいない学校では遊んではいけない」


…学校にちゃんとがいるときに遊んで、子供たちを怖がらせます。





「学校はするところです」


…ちゃんと学校のして、学校の怪談の伝統を守ります。




理科室 人体模型より



(了)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る