第4話 淫らに
翌日。
「ふわぁ〜〜」
大きなあくびしながら出勤する。
「加奈さん寝不足ですか?」
「まりちゃんおはよう。あんま寝れなくてね」
「実は私も寝不足なんですよね」
「なんで?」
「昨日加奈さんが帰った後、部長の家に上がり込もうとして玉砕しました」
「やり過ぎだよ、一応上司だよ」
「でもうちらは上司と部下を超えた何かがあるじゃないですか!」
「そ、そうだね」
「絶対振り向かせてみせます!」
「うん」
加奈は昨日の事を言い出せなかった。
「柏木さんおはよう」
部長が挨拶してきた。
「おはようございます」
ぎこちない加奈。
「部長ちょっといいですか」
まりがそう言って会議室に部長を呼ぶ。
「どうしたの」
「昨日はすみませんでした!」
まりが頭を下げる。
「いいよ、気にしてないから」
「昨日は少し飲み過ぎたみたいで行き過ぎた事を」
「うん、今度から気を付けてね」
「はい」
「じゃあ戻ろう」
「はい」
席に戻ってきたまり。
「さっきの元気はどこいったの?」
「いつもの部長過ぎて、私の事気にもしてないんだと思うと、なんだか情けなく思えてきました」
「気分の起伏が激しいね」
「加奈さんはいつも冷静でサバサバしてていいですね!」
「そんな事ないのに」
「なに喧嘩してんのー」
田口がすかさずやってくる。
「私先輩の気持ち分かりますよ」
まりが泣きそうな顔で言う。
「まりちゃん?泣かないでよ」
田口は少し焦る。
(なにこの気まずさは)
加奈はそっと席を外す。
外の空気を吸う為に屋上に向かう加奈。
それを見ていた部長もこっそりついて行く。
「あっ」
エレベーターで部長と会う。
「屋上行くんでしょ、俺も行くよ」
「サボっていいんですか?」
「空気も吸わせてもらえないの?」
「冗談ですよ」
二人は屋上のベンチに座る。
「こんなとこ誰かに見られたらまずいですよ」
「別に座ってるだけだから大丈夫だよ」
「部長って意外と楽観的なんですね」
「いちいち気にしてたらキリがないし、それより少しでも柏木さんと居たいから」
「それは嬉しいですけど」
加奈から笑みが溢れる。
「それはそうと二人の時は部長って呼ぶのやめない?」
「なんて呼んだらいいですか?てか下の名前知りません」
「みなとって呼んでくれる?」
「どんな漢字書くんですか?」
「湊斗だよ」
「分かりました、じゃあ私の事も加奈って呼んでくださいね」
「うん、それと二人の時は敬語もなしだな、距離を感じる」
「頑張ってみるね」
「ありがとう、そういえばもうすぐクリスマスだし、それが終われば忘年会だね」
「年末だからね」
「クリスマスはもちろん俺と過ごせるよね?」
「そうだよね、普通恋人と過ごすもんね」
「楽しみだなぁ」
「私も」
加奈は充実感を感じていた。
「そろそろ戻ろっか」
湊斗がそう言うと二人は仕事に戻る事にした。
「どこ行ってたんですか!」
まりは少し拗ねている。
「ごめん、外の空気吸いに行ってた」
「この寒い中よく行けますね」
「私寒いの平気だから」
「てか部長もいなかったんですけど」
「会議じゃない?」
加奈はとぼける。
「そういえば加奈さんクリスマスって予定あります?」
「うん、一応あるけど」
「そうですか」
「何かあるの?」
「さっき田口先輩と話してて、クリスマスはぼっち三人加奈さんちでパーティーしようって事になって」
「待てよ、勝手に決めたの?」
「どうせ予定ないと思って」
「ごめんけど無理そうだよ」
「もしかして彼氏出来たんですか?」
「違うよ!その日は実家で過ごそうと思って」
加奈はとっさに嘘をついてしまった。
「なら仕方ないですね」
ホッとする加奈。
「あ、もうこんな時間だよ早く仕事終わらせないと残業になっちゃう」
加奈とまりはお喋りのし過ぎで作業が滞っていた。
なんとか仕事を片付けれたが、無駄に疲れた二人。
「今日こそは買い物しようと思ってたけど、真っ直ぐ帰ろ」
「私もしばらく禁酒しないとです」
まりは大人しく帰って行った。
「お疲れ様です」
加奈が湊斗に言い会社を出る。
湊斗はいつも帰るのが遅い為、ゆっくり会える日もそう多くはなかった。
クリスマス当日。
湊斗が昼間は仕事があるとかで夜から会う約束をしていた。
ピンポーン
加奈を迎えに部屋にきた。
「はーい」
「バッチリメイクだね」
「ちょっと濃いかな?」
「大丈夫だよ、行こっか」
「うん」
街に出ると夜とは思えない程明るい。
「イルミネーションすごいね」
加奈は目をキラキラさせて言った。
「綺麗だね」
そう言いながら二人は店に向かう。
「いらっしゃいませ」
「予約してた坂口です」
「こちらへどうぞ」
二人は夜景が一望できる席へと案内される。
「私まともにデートした事なかったから緊張する」
「ハハハ、乙女みたいだね」
湊斗が微笑む。
二人はディナーを楽しむ。
「この後どうする?」
湊斗が加奈に聞いた。
「普通どうするんだろ」
「家でゆっくりする?」
「そうだね、ケーキ買って帰ろ」
二人はケーキ屋に立ち寄り、帰る。
「おじゃまします」
「どうぞ」
「湊斗の部屋に来るの久しぶり」
「俺が風邪引いた日以来だね」
「会うっていっても会社ぐらいだったもんね」
「今日泊まってく?」
「せっかくだからそうしようかな、ゆっくり会える日少ないからね」
「最近飲み会する暇もなかったから久しぶりに加奈と飲みたいな」
「いいね、賛成」
二人は乾杯しケーキを食べながら話に花を咲かせる。
「ちょっと飲み過ぎたかも」
加奈は楽しくてつい飲み過ぎてしまっていた。
「水いる?」
「うん、ありがとう」
湊斗から水を受け取る加奈。
「結構いい時間だしそろそろ風呂入って寝ようか」
そう言うと湊斗は自分の着替えと加奈に貸す服を出してきた。
「先に加奈が入っていいよ」
湊斗がそう言いながら加奈の方を見ると座ったままコクリコクリしている。
「加奈ー、先に俺入ってくるよ」
返事がないまま湊斗は先にシャワーを浴びてくる事にした。
上がった後も加奈は寝ていた為湊斗が起こす。
「加奈、そんな服じゃ寝れないよ」
肩をトントンする湊斗。
加奈は少しぴったりめのワンピースを着ている為苦しそうに見える。
湊斗は加奈を着替えさせる為一旦ベットまで運ぶことにした。
「加奈、俺が着替えさせてもいいの?」
湊斗は一応加奈に聞いてみる。
「うーん、早く脱がして、苦しい」
加奈が目を瞑ったまま言った。
「だいぶ酔ってるみたいだけど、ほんとにいいの?」
「うん」
そう言い加奈が両手を伸ばしてくる。
湊斗は加奈の両手を引っ張り上体を起こし自分にもたれかけさせた。
「ワンピースって脱がしにくいなぁ」
そう言いながら背中に手を回しファスナーを下げる。
ファスナーを下げたらワンピースを加奈の両手から脱がす湊斗。
「加奈、一ヶ月手は出さないって言ったけど、無理かも」
そう言いながら加奈を転ばせ、今度は足からワンピースを抜くように脱がせる。
下着姿になった加奈に湊斗は我慢が出来なくなっていた。
「湊斗‥‥?」
加奈が薄っすら目を開けて言った。
「今どんな状況か分かる?」
「着替えさせてくれてたんだよね」
加奈は小さい声で言った。
「気付いてたんだ」
「恥ずかしいから早く服着せて」
湊斗を見つめる加奈。
「先に謝っとく、ごめん」
湊斗はそう言うと加奈に覆い被さりキスをした。
「かわいい」
湊斗は加奈の頭を撫でながら唇から首へとキスをしていった。
「それ以上はダメ」
「加奈の心臓の音すごい聞こえるよ」
胸に耳を当てる湊斗。
「‥‥恥ずかしいよ」
鼓動がどんどん激しくなる。
「もう無理かも」
胸にキスする湊斗。
「んっ//」
加奈は思わず声が出てしまった。
「感じてるの?」
恥ずかしそうに頷く加奈。
「やばい可愛い」
湊斗は興奮を抑えられなくなっていた。
そのまま二人は結ばれた。
「酔い冷めちゃった」
加奈はベットに座り水を飲む。
「加奈おいで」
湊斗が手を広げる。
加奈は湊斗の腕の中に入る。
「俺今幸せだ」
「私もだよ」
「少し眠ろうか」
「うん、おやすみ」
二人は朝まで眠った。
朝になると、加奈は自分の部屋へと戻った。
翌週
今年最後の出勤日で忘年会当日。
「今年も終わりますねー」
「やっとだね」
加奈はまりと話をしていた。
「今日は大掃除だけなんで楽勝ですね」
「そうだね、さっさと終わらせよ!」
仕事納めの為会社の大掃除をして、各自帰って着替える人、直行する人それぞれだ。
大掃除も無事済ませ、加奈は一旦帰宅する。
加奈は着替えてメイクを直して出発する。
「加奈さんこっちこっちー」
会場に着くとすでにまりや田口など殆どが集まっていた。
「ごめん、遅かったかな」
「集合時間は過ぎてないので大丈夫ですよ」
「おつかれ」
田口が加奈に言った。
「おつかれ、私どこ座ればいいのかな」
「どこでも大丈夫らしいけど場所取っておいた」
田口はそう言うと自分の隣を指定してきた。
「ありがとう」
加奈はそう言うとまりと田口の間に座った。
湊斗はすでに到着していた。
(湊斗の席遠いけど、仕方ないよね)
「部長の隣はすでに座られてたんですよ」
まりが残念そうに言う。
「そ、そうなんだ」
「私この前の反省を活かして今度は引いてみる事にしたんです」
「そうなんだ」
「ちょっと加奈さん反応が薄過ぎますよ!」
「ごめん、どうリアクションしていいのか分からなくて」
「とにかく、今日の所は!ですけどね」
「でも次会えるのは来年だよね」
「それまでに女を磨いておきます!」
「あぁ」
加奈はますます言い出せなくなっていた。
(いつまで隠し通せばいいんだろう)
「では、忘年会を始めます!」
部長の言葉で乾杯をし、忘年会が始まる。
みんなでワイワイ食事を楽しむ。
「加奈さーん、あんま飲んでなくないですかー」
「今日はちょっとね」
加奈は先日飲み過ぎてしまった事を後悔していた。
「いいじゃないですかー今日ぐらい!」
まりはそう言うと加奈にお酒を勧めてくる。
「う、うん」
加奈も断りきれずについつい飲み過ぎてしまう。
「うー気持ち悪い」
「柏木大丈夫か?」
田口が心配そうに顔を覗いてくる。
「まりちゃんの絡みはきつい」
まりはお構いなしにどんどん飲ませてくる。
「ちょっとごめん」
加奈はそう言うと店の外に出る。
「俺も行く」
加奈を放っておけず着いて行く田口。
「ふー」
外の椅子に腰掛ける加奈。
「これ」
田口が自動販売機で水を買って渡してくる。
「ありがと」
加奈は受け取り一口飲む。
田口は隣に座り、二人は黙ったまま外の空気を吸う。
コツン
加奈が田口にもたれかかってきたのだ。
「柏木?」
加奈は眠りこけてしまっていた。
「まいったなぁ」
田口が困っているとまりが様子を見に来た。
「加奈さん、大丈夫ですか?」
「柏木寝ちゃったみたい、どうしよ」
「そうだ、私荷物持ってくるんで送ってあげたらどうですか?家も知ってる事だし」
「怒られねーかな?」
「酔ってるんでどうせ分からないですよ」
「分かった」
まりに二人の荷物を持ってきてもらうと、田口はタクシーを呼んで、やっとの思いで加奈を乗せると家まで送る。
加奈は時々むにゃむにゃ言っているものの何て言っているか分からない。
「こりゃ相当酔ってるな」
田口は加奈を抱えてベットに転ばす。
「柏木ー、着いたぞ!着替えて寝ないと風邪ひくぞ!」
田口が少し大きめな声で言うと、加奈は何故か両手を伸ばしてきた。
「なんだ?」
不思議そうにする田口。
すると加奈は言った。
「脱がして」
「えっ?」
田口は加奈の大胆な発言にビックリする。
「服が締め付けて苦しいよ」
加奈は目を瞑ったまま、うわ言のように言う。
「それは分かるんだけど、俺が脱がしてもいいの?」
加奈の発言に動揺する田口。
「早く脱がして」
加奈はそう言うとスースー寝息を立てて眠ってしまった。
「確かにその格好じゃ寝にくいだろうから着替えさせるか」
上はシャツにニットを重ねて着て、下はロングのタイトスカートを履いていた。
「脱がせにくいし、2枚着てるし」
文句を言いながら脱がせる田口。
ニットを脱がせ、今度はシャツを脱がせようとボタンを外していく。
「なんか悪いことしてる気分だな」
そう言いながらもドキドキしている田口。
寝室の電気はつけてない為、リビングの灯りで薄っすらしか見えない。
「着替えはどこだろ」
田口が着替えを探そうと立ち上がろうとしたその時。
グッ
加奈が田口の腕を引っ張って引き寄せた。
田口は下着姿の加奈に覆い被さるような形になってしまった。
「柏木?」
下着姿の加奈を目の前にして興奮が抑えられなくなっていく田口。
「もっと近くにきて」
「本気か?」
「はやく」
「わかった」
田口は体を密着させると加奈が背中に手を回してくる。
「柏木、いいって事だよな?俺もう我慢できねーわ」
そう言うと田口は加奈にキスをした。
「んっ」
加奈も激しくキスを返す。
田口は首から胸へと下に向かってキスをしていく。
「あっ」
加奈の声もだんだん大きくなっていく。
加奈は再び田口と寝てしまったのだった。
そのあと、加奈は田口に服を着せてもらうも、そのまま眠ってしまっていた為田口は加奈の部屋をあとにする。
翌朝
「うーん、頭痛い」
加奈は頭を抱えながら起きる。
スマホを見ると湊斗からメールが来ていた。
《大丈夫か?》
「私、飲み過ぎちゃってたんだった」
《今起きたよ、あんまよく覚えてないけど、ちゃんと家には帰れたみたい》
《それならよかった、夕方行ってもいい?》
《いいよ、待ってるね》
「まだお昼だし今日は夕方までゴロゴロしよっと」
加奈は二日酔いで体がだるかった為、夕方湊斗が来るまで家で過ごす事にした。
その日の夕方。
ピーンポーン
「どうぞー」
「おじゃまします」
「うちに来るのは初めてだね」
「そうだね、俺んちで会うのが多かったからね」
「適当に座って、お茶入れるね」
「同じ間取りなのに全然違う家みたいだな」
「あんまジロジロ見ないでよ、恥ずかしいじゃん」
「ごめんごめん」
加奈がお茶を持って来て、二人でソファに腰掛ける。
「そういえばよく一人で帰れたね」
湊斗が不思議そうに聞く。
「そうなの、ちゃんとパジャマにも着替えてたし私意外とすごいのかも」
「でも覚えてないんだよね?」
「それが、忘年会の途中で気持ち悪くなって外の椅子に座ったまでは覚えてるんだけど」
「途中石田さんと田口君も居なくなってたからてっきり送ってもらったのかと思ってた」
「田口とまりちゃんが?」
「石田さんは少しして戻って来たけど田口君は結局戻ってこなかったからね」
「そういえば外にいる時田口が水持って来てくれたかも」
「そうなんだ」
「思い出したいけど頭痛い」
「二日酔いしてんじゃん」
「まりちゃんに飲まされたの」
「石田さんって見かけによらずお酒強いんだね」
「私もまぁまぁ飲める方だけどまりちゃん酔ってるの見た事ないよ」
「とりあえず、今日はデリバリー取って家でゆっくり食べよ」
「うん、そうだね」
二人は食事をしたり映画を見て過ごした。
「今日どうする?泊まる?」
「加奈がいいなら泊まりたいな」
「もちろんいいよ」
「じゃあ着替え取ってくる」
湊斗は一旦着替えを取りに帰る。
(湊斗には言えないけどもしかして田口が送ってくれたって事はないよね)
加奈はひっかかっていた。
「お待たせ」
湊斗が戻ってきた。
「近いって便利だね」
「そうだね、ところで一つお願いがあるんだけど」
「なに?」
「せっかくだから一緒にお風呂入らない?」
「えっ恥ずかしいよ」
「裸見たのに?」
「それは暗かったから」
「じゃあ暗くして入れば大丈夫だよ」
「でも」
「ダメかな?」
湊斗は子犬のような目で言ってくる。
「分かった、そのかわりジロジロ見ないでよ」
「やったー」
湊斗は嬉しそうにしている。
「子供みたい」
加奈が笑って言った。
加奈は浴槽にお湯を溜めると、先に入り湯船に浸かって湊斗を呼ぶ。
「いいよー」
「入るよ」
湊斗はそう言うと扉を開け入ってくる。
加奈は暗さと湯気であまり見えていない。
「暗くして正解だね、湯気もあるからあんまり見えないや」
「俺は残念だけと」
湊斗はほっぺを膨らませて言う。
「のぼせちゃうよ、早く洗って」
加奈がそう言うと湊斗は頭と体を洗い湯船に入ってきた。
ザブーン
お湯が溢れる。
「少し狭いね」
加奈は照れながら言った。
「大人二人じゃきついよな」
湊斗と加奈の体はぴったりくっついている。
「加奈の肌もちもちしてる」
加奈の二の腕を掴みながら湊斗は言う。
「湊斗も意外と筋肉あるね」
「一応鍛えてるからね」
「抱きしめていい?」
湊斗が言う。
頷く加奈。
狭い浴槽の中二人は抱き合う。
「あたってるよ」
加奈は恥ずかしそうに言う。
「ごめん、反応しちゃったみたい」
湊斗はそう言うと加奈にキスをした。
「んっ」
加奈の声が漏れる。
「のぼせちゃうよ」
湊斗は加奈の脇を持ち浴槽の縁に座らせた。
「やっ」
加奈が手で胸と下を隠す。
「あんま見えないから大丈夫」
そう言い湊斗は加奈の手を自分の首に回す。
「恥ずかしいよ」
湊斗は加奈の言葉を無視し、首筋からキスを始めた。
「あっ//」
湊斗は加奈の声を聞くたびに興奮してしまう。
「ここでしてもいい?」
我慢が出来なくなった湊斗が加奈に聞く。
「私も我慢出来ない」
加奈が答える。
湊斗が加奈を優しく抱く。
シャー
軽くシャワーをし、上がる二人。
「すっかり温まったね」
加奈が笑いながら言う。
「そうだね」
着替えた二人は水分補給をしベットに入ると、すぐ眠りにつく。
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