IFルート

IF 1話 幼馴染み達が魅了にかからなかったら

このストーリーは、題名通りのもう1つの世界です。

その為、ストーリー場設定が変わる場合がありますので、この世界はこんな感じと思って見てください

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~崩れ去る計画~


クロス「........おかしい」


フローズ「.....何が?」


ここは村から出て数キロ先にある森の中にある湖の前、ここには俺とフローズ以外は誰も来ないので2人だけの秘密の場所だ


そこで2人は婚約者であるミク達の話をしていた、


クロス「あいつらがこの村を去ってから半年、そろそろ勇者の魅了にかかってもおかしくない状態だ...だけど」


そう言って手紙を見せる、そこには勇者のことが一切書かれておらず早くクロスに会いたいと言う文字ばっかだった。


フローズ「...たしかに私も訓練時の3人を見る時があるけどあからさまに嫌がっていたわ」


彼女達は選ばれたからといって強いわけではない、そのためその職業に応じて騎士団や魔導士達が彼女達に教えている。

その姿をみてマンルが声をかけに行くが、どうも効いているような感じではない。


クロス「.....このままだと、俺は婚約破棄も出来ずにあいつらと.....!!!」


フローズ「私だってこのままだと、難癖をつけられて婚約に....!」


彼らがここにいる理由は今の関係をなくし新たに隣にいる人と結ばれる為に行動している。


クロスの場合、束縛が激しく自由な行動が出来ない、小さい頃は友達と遊んだり、女の子と仲良くしたりとそういったことが一切出来なかった、

近づくと避けられ、他の女子に目を向けると、ミク達に浮気だ!不倫だ!とか言ってヒステリックになりもう限界だった。


フローズの場合、彼の正体の屑さを知っており自分の友人もその被害を受けている、その友人の婚約者も自殺しており、他にも同じ被害が多数あるそんな奴が勇者で私と結婚しようと動いている。

今のところ、彼が他の女性と関係を持たなければ結婚する約束をしているが、

それもどうなるかわかったものではない。


彼女達と勇者が関係性は皆無、勇者は他の女性とも関係を持っている為そこはいいが、肝心なのは彼女達だ


クロス「さて、どうしたものか...」


フローズ「.....クロス」


何か策はないか考えていると不意に声をかけられる

そして口付けを交わす、口の中の唾液が交互に混ざり、唇同士が離れる時に透明な液体が線を引いていた。


フローズ「私、貴方のことが好き、だから、頑張ろ?ね」


そう言って抱きつく女性特有の甘い香りが焦っていた心を落ち着かせる。

そっと頭を撫でる んっ と甘い声を出しそのまま撫でられ続ける


クロス「フローズ」


フローズ「ん?」


クロス「頑張ろう、俺達の幸せのために」


フローズ「.....うん」ぎゅ


そうやって2人は今後の作戦を考える


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時を同じくして勇者マンルは自分になびかない、

剣聖ミク

聖女メミル

賢者セシル

に苛立ちを覚えていた


マンル「くそッたれ!なんで彼女達は本当の婚約者である僕の方に行かないんだ!」


彼が村に来た時、彼女達と出会った、これは運命だと思った、そしてその婚約者であるクロスを憎んだ

"僕の婚約者を寝取った屑野郎"として


そして彼は本当に結ばれるのは自分だと証明するために、魅了の力を使った


こうやって数多の婚約者を奪い、その男の人生を狂わせてきた


しかし、彼女達は効かなかった

どんなに使ってもどんなに優しくしても彼女達が自分の所に来ることはなかった。


だからこそ彼はクロスを、あの男をどうにかしようと考えた


その為彼は、とある計画を立てることにした


マンル「.....ふふ、これで君達は僕の物だ、フフフッあははは!!!」


その顔は、勇者として相応しくないまるで悪魔のような顔だった。


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一か月後


クロス達は英雄と言うこの世界にはない職業を手に入れた事を伝えに行った


そしてその報告中にとある事をクロスに話した


国王「時にその者よ」


クロス「は!」


国王「お前には3人の婚約者がおるそうじゃな」


クロス「....!....何故それを?」


その事は村の人達とフローズしか知らない、それなのに何故?


国王「いや、勇者マンルがその事を話しておってな」


クロス「.......はい」


国王「彼は彼女達と結婚するために婚約者である君との婚約を破棄してほしいと彼女達に言ったらしいのだが」


国王「勿論彼女達は断っていたそうだが お前が浮気している姿と、

行為の偽造映像を魔道具で作りこれを

彼女達に見せたそうだ、そ

したら彼女達は受け入れたそうだよ、近々その事を言いに来ると思う」


クロス「.....何故それを私に」


国王「辛いと思うが、受け入れるために早めに言っておいたのだ、心の準備をしておけ」


そう言ったと同時にクロスは膝をつく、そして床に涙が染み込む


国王(辛いだろうな、長年ずっと一緒にいた者達が、嘘の情報で騙されて寝取られるなんて、)


王妃「すみません、貴方の事を救えなくて」


そう言って頭を下げる


国王「私からもすまない、君の幸せを奪ってしまって、そのかわり君に出来る限りのことをする、なんでも言ってくれ」


フローズ「......今なんでも良いとおっしゃいましたか?」


クロスではなくフローズが問いかける

それに不思議に思いながらも


国王「ああ、私も本当ならこんな事はしたくはないが、相手が相手だ、その分の事はしよう」


と答える


宰相「フローズ様?一体何を考えていらっしゃるのですか?」


宰相がそう問うとフローズは笑って言った


フローズ「簡単な話です、私とクロスとの婚約を認めてください。」


国王「は?」


王妃「え?」


宰相「うん?」


一体何を言っているのかわからないのか戸惑っている。


そうなる事を想定していたのか、彼らを無視して言う


フローズ「私は勇者マンルとは清い関係なら、誰ともそう言った関係ではないのなら結婚するとマンルに言いました。」


そして捲し立てるように言う


フローズ「ですが、彼は私の友人も含めて様々な女性の方々と関係を持っています、これは立派な理由になりますし、そもそも彼も彼女達との結婚を望んでおりません。」


王妃「ちょっと待ちなさい、......彼も望んでいない?」


フローズ「はい、そうです」


宰相「では、なぜ彼は膝をついて泣いているのですか?」


たしかに、もし望んでいなけばこんなにも泣かないだろう。


しかし、次の一言で皆驚いた


フローズ「嬉しすぎて、泣いているだけです、ね!」


クロス「ああ、諦めてたけど、あいつが助けてくれた!あの馬鹿に感謝しないとな!」


そうやって2人はこちらの事をお構いなしに抱きついていた、しかし演技ではなく本当に喜んでいるみたいだ。


国王「......おう」


国王はフローズに対して中々に癖のあるやつを選んだなぁと思いながら2人が落ち着くのを待った。


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1話完結出来なかった、次で第1段の終わり予定です。




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