第21話 再び、冒険者ギルドへ
銀狼夫婦から冒険者になる許可をもらった俺はアインさんにつれられ、二度目の冒険者ギルドへ訪れる。
「おはよう、リナ!今日は有能な新人を連れてきたぞ!」
「はあ、おはよう。新人ねえ、カサネ君こいつが連れてきた新人って君じゃないよね?いじめられてるなら、言って?おしおきするから。」
「おいおい、あの銀狼からの推薦だぜ?」
「え、あの方々の?もしかして、この頃、あの店に下宿してる料理人ってカサネ君なの?」
「はい。銀狼の休み処にお世話になっています。そして、冒険者になる許可ももらいました。」
「そうなのね、じゃあ、これに手をおいてもらえる。」
そういい、さされたカウンター横に置いてあるものは城で見たことのあった水晶だった。
一瞬フリーターと表示されたあの時ことを思い出し、躊躇したが、覚悟を決めて、手を載せる。
名前 カサネ
職業 剣士
年齢 17
スキル 剣術
「剣士ですね、これなら問題ないので、このまま登録してしまいますね。」
確認が終わり、受付の奥へと何かをとりにいったリナ。
待っている間にアインが話しかけてくる
「あのよ、ハズレとか言ってた気がするが?」
「ああ、城に呼ばれた時に剣士くらいじゃ伝手でもないと雇ってもらえなかったんですよ。」
とは、いったものの、本当のステータスはこちら
名前 カサネ
職業 フリーター▽剣士LV3
武闘家LV3
弓士LV3
料理人LV4
年齢 17
LV 3
HP D
MP ×
力 D
頑丈さ D
素早さ D
器用さ D
知力 D
精神力 D
運 D
スキル アイテムリストLV2▽範囲指定 解説 偽装 リンク
今回の水晶の判定はアイテムリストの偽装をつかって、フリーターとスキルを偽装した。
判定がどうなるかドキドキしたが成功した。
ちなみにリンクについては、よくわからなかった。
まだ、使用できないんだろうか?
そして、アインさんと会話しているうちにリナさんがカードのようなものを持ってきて、水晶にかざしていた。
すると、カードが光った。
カードの光が収まると俺にカードを差し出す。
「これで登録は終わりです。そして、これがギルドカードです。」
渡されたギルドカードにはさきほどのステータスと薄くF(仮)という文字が大きく映っていた。
「では、ここから説明にはいります。」
ギルドにはランクがある。
最初のランクはF(仮)、まずは、実技試験、簡単な依頼をして、成功するとFになる。
そこから各依頼、討伐、採取をして、ポイントを溜めると次にランクアップになる。
ランクはF→E→D→C→B→A→Sと昇格になる。
駆け出しがFE、中堅がDC、高ランカーがBA、最高峰がSとなる。
依頼失敗、犯罪などをするとポイントがマイナスになり、ランクダウンになることもある。
あまりに酷い場合はギルドカード剥奪、追放、逮捕になる。
ポイントの付与、ギルドカードの更新などは水晶にかざせば、自動的に更新される。
「ここまでで質問はありますか?」
「いいえ、大丈夫です。」
「それはよかったです、どっかの誰かさんは一じゃ理解できなかったですからね。」
「ふん」
そのどっかの誰かさんは横にいたらしい。
「それでは、次に実技試験に入ります。試験官は・・・。」
「おっし、俺がやってやる!」
「アイン、あんたはAランクでしょうが、他の人に任せなさいよ。」
「銀狼の弟子だぞ、そんじょそこらの奴じゃはかれねえよ。」
「それはそうだろうけどもね・・・。」
「俺はそれでいいですよ。」
「本人がいいって言ってるんだ。構わねえだろ?」
「はあ、わかったわよ、カサネ君無理はにしないでね。」
「はい!」
「じゃ、裏の広場にいくか。」
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