第14話 夢の中で ーアイテムリストの機能ー

「まず、アイテムのリスト化にするだし入れですね。これについては実験していたようなので大丈夫でしょう。ちなみにリスト化で共通するものは個数で表示されます。」

 「え、この間そんな表示はなかった気が。」

 「それはまだ、封印状態だったのです。今回の私の接触によりその封印が解かれました。」

試しにアイテムリストをよんでみる。すると、『メモ×1』と表示されている。

 「そして、それに関係したものですが、アイテムリストの効果範囲が拡大し、解説も追加されました。アイテムリストを開いた才に際に透明な四角の空間が見えるようになったと思います。」

確かに何かぼんやりと透明な四角い箱が自分を囲んでいるのが見える・

 「では、このりんごをその空間に入れてみましょう。」

どこからかとりだしたりんごを透明な空間に入れてくる。するとリンゴの横にこんなウィンドウが見える。

 りんご 赤く熟していて、おいしい。

と書いてあった。

 「これは?」

 「これが解説の機能です。今はレベルが低いのでこのくらいですが、レベルがあがれば、色々と解説が追加されていきますよ。そして、収納可能であればアイテムリストに射れることができます。」

試しにりんごをアイテムリストに入れようと念じる。するとりんごが消え、アイテムリストに追加された。

 「触れずに入れれるなら、チンピラに襲撃されたときにほしかった・・・。」

 「あの時はまだ接触できませんでしたから、失礼しました。」

まあ、あのおかげでアインさん、銀狼親子に知り合えたから、結果オーライなんだけどな。

 「いえ、これは失言でした、すいません。」

 「こちらもあの国を改善しようとは思うのですが権限がありませんから、現地の方に頑張ってもらうしかないんです。」

 「まあ、神が言っても聞かなそうですもんね。」

 「いっそ、冒険者の国にしたほうがいいかもしれませんね。」

なんかストレスがたまっているのだろうか、黒いオーラが見える。

 「さて、批判はこのくらいにして、解説の続きですね。自身についても解説で調べることができるのでやってみてください。こういう時の掛け声というと確か『ステータス』ですね。」

 「よく、ファンタジー小説で見るやつですね。ステータス。」

言葉を口にすると、城で見せられた能力のようなものが見える。でも何か違う。


 名前 カサネ

 職業 フリーター▼

 年齢 17

 LV 1

 HP E

 MP ×

 力 E

 頑丈さ E

 素早さ E

 器用さ E

 知力 E

 精神力 E

 運 E


 スキル アイテムリストLV1▼


 「なんか項目多いですね。」

 「城のものは劣化した性能しかないのでここまで表示されないんですよ。後、▼部分を押しみてください。」

指示された通りにまず、フリーター横の▼を押す。すると別ウィンドウで表示された

 料理人LV1 

 「なんですか、コレ?」

 「ジョブ料理人。店を手伝った時に取得できたのでしょう。」

 「え、じゃあ。なにか訓練を受ければ・・・。」

 「はい、他のジョブも増えるでしょう。そして、鍛えれば強くなります。」

 「強くなるか。あれ、スキルは?」

 「スキルに関しては『アイテムリスト』でスキルを付与する枠がありません、なのでジョブについた時のステータス、感覚の強化が主になります。」

 「うーん、つまり、どういうこと?」

 「スキルに頼らず、体で覚えた動きを再現できるようになるということですかね。」

 「まあ、その時になってみないとなんとも言えないかな?さて、次はっと。」

次にアイテムリストを開く。

 アイテムリストLV1 範囲指定 解説

 「さっき説明された通りの能力ですね。」

 「はい。なので説明はいりませんね。」

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