第13話 夢の中で ー授けられたジョブとスキルー
俺はご飯を食べた後、部屋に案内され、体を水で湿らせた布で拭いて、さっぱりした後寝た・・・。
のはずなんだが、白い空間にいた。これは夢?こんなはっきりとした夢は始めてだ。混乱していると声が聞こえてきた。
「やっとつながった。」
声のした方を向くと。白いワンピースを来た金髪の美女がいた。
「あなたは?」
「私はこの世界アルグリードを管理している神の一人。アリシアと申します。今回、この空間にあなたを呼び寄せました。」
「そうですか、一体なんのようでしょう。」
「まずはあなたに謝らないといけません。申し訳ありませんでした。本来、あなたはこの世界に召喚される予定ではありませんでした。原因はあなたが召喚予定の一人につかまれていたことです。4人分の召喚が2人の重なりで5人召喚されることが起こってしまったワケです。」
「ずいぶんといい加減な判定なんですね。」
「これについては召喚魔法をつくったものの杜撰さが招いたもので、今回の失敗をうけて、召喚魔法の見直しが決定しました。」
「見直しということは帰れる可能性があるということですか?」
「はい、帰還用の魔法もつくることも決定しました。でも、必ず帰れるとは限らないのでご容赦ください。」
「そうですか。」
「それであなたへのお詫びなんですが、まず、ジョブとスキルですね。巻き込まれた方の分は用意されていませんでしたので、こちらで用意しました。まず、ジョブですが、フリーター、これは全職業適正のジョブです。」
「全職業ですか?」
「はい、この職業はあなたの元の世界仕事ぶりを見まして、つけました。色々と掛け持ちで仕事ができるので有効活用できると思います。ただし、ジョブとスキルしか追加できませんでしたので、あなたにはこの世界で手に入る魔力がありません。なので魔力を使った職業にはなれません。」
「異世界で魔法が使えないって・・・。」
「でも魔法の効果を使うことができる可能性もあります。魔法を内包した魔道具を使う、魔力を使わないもの『精霊魔法』などもありますので、頑張ればなんとかなるかもしれません。」
「おお、それは期待してもいいですかね!」
「次にスキルの説明です。スキル『アイテムリスト』は『アイテムBOX』とは違うものになります。まず、『アイテムBOX』にはレベルによって容量が変化しますが、アイテムリストには容量の上限がありません。」
「え?」
「実のところ、『アイテムリスト』は『アイテムBOX』のプロトタイプなんですよ。これをつくったものは色々と趣味・・・、ゴホン。実用性を重視してつくったのですが、これだけで魔法の存在意義がなくなると判断されて、断捨離した結果が『アイテムBOX』になったのです。
「そんなものを俺に授けて大丈夫なんですか?」
「はい、時間がなかったことので、各機能を封印した上であなたに渡しました。各封印についてはLVをあげれば解けて使える機能があります。使い方に問題があれば、私の監視もありますので再度封印することになります。」
「では、ここからは今使える機能についての説明です。」
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