休日のクラスメイト

その日、貴方は私を家まで送ってくれました。

貴方の帰りが遅くなると申し訳ないから断ったのですが、貴方は強引でした。


その日の夜のメールはありませんでした。

時間を忘れる程の会話をしたのに...したから、もう話題がないからメールも無いのだろうかと思いました。

私から、今日は楽しかったと送ろうとした時に、貴方の名前と電話番号が表示されてました。

驚いて消してしまいました。

なんて事をしてしまったのだろうかと、慌てて掛け直しました。

そしたら、貴方は不貞腐れた声で電話に出ましたね。

異性からの電話が掛かって来る事自体が初めてなのだから、そんな間違いもあるでしょ?

申し訳ないとは、思ってますよ。


電話は身内以外にあまりする機会が無くて、貴方を改めて異性と認識したばかりで、私は声が上擦ってましたね。


電話内容は今日は楽しかった事、また話せる機会があれば、直接話したいと貴方は言いました。


私も楽しかった事、家まで送ってくれて感謝の言葉を伝えました。


直接なのは良いけどメールは?

毎日じゃ無くなるのかな?

それはそれで、寂しいと思った私は話しました。


日々の習慣となってるメールが無くなるのは寂しい...。


そしたら、貴方は今まで通りメールしようと言ってくれました。


初めての電話は、普段の学校で聞いてる声と違い、とても落ち着いた低い声に、耳元で喋られてる感じが擽ったく思った。


学校では相変わらずでメールの日課も変わらない。


ただ、日程が合えば、休日に会うようになった。


隣町よりかは近くで、地元からは少し離れた所で会うようになりました。

偶然、同じハンバーガーのチェーン店で、場所は変わったが頼む味が変わらない、微妙な変化と変わらない物がありましたね。


なんとなくだけど、クラスの子、同じ学校の子等の知り合いに見つかりたくないと感じて、自然と私達は地元では遊びませんでした。


本の話題は今まで通り白熱しますが、合間の雑談で本以外での話題もするようになりました。


更に会う回数が増えていき、映画館に遊びに行く様になりました。


キッカケはお互いの好きな本が映画化されたからですね。

映画鑑賞中は飲み物や食べ物を口にせずに、映画に集中したい。

エンドロールを最後まで観るタイプで貴方と私は同じでした。

映画館の拘りが一緒で気楽だった為に、それからは色んな映画を見に行くようになりましたね。


男子と休日にお出かけするなんて...私は、こっそりと青春を楽しんでおりました。


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