嫁正月、私を実家に連れて行って!
こんにちは&こんばんは
田舎で同居初心者の小烏です。
まるっきり季節外れな話題ではありますが。
今回熱く語りたいのは、お正月です。
いろいろな地方でいろいろなお正月の過ごし方があるでしょう。
義実家のある辺りは今では(おそらく)失くなってしまいましたが、昔々その昔、小烏がまだ初々しい新婚さんだった頃には「嫁正月」というのがありました。
「嫁正月」なんだと思いますか?
これは1月4日。「嫁」が全員実家に帰っていい日なんです。
義母世代までは多くのお宅が、徒歩圏内もしくは車で10分以内の(信号のない道を時速70キロで10分走行する距離)地域からお嫁入りされています。だからできる行事なんだと思います。
あっちの家でもこっちの家でも1月4日には「嫁」が居なくなります。代わりに帰ってくるのはいろいろな世代の「娘」たち。
義実家も1月4日には義祖母、義母(嫁たち)は実家に帰り、入れ替わりに義父の姉妹たちが里帰りして来られます
。仏壇と床の間のある「表」と呼ばれる来客用の部屋に集って、きゃいきゃいと近況報告やら懐かしい話をしつつ半日あまり過ごされるのです。
お昼もそのまま「実家」で、兄(義父)や甥(夫)と水入らずで召し上がられるのですが、昼ごはんは嫁(義母)が作り置いたもの(おせち料理ほか)です。
後片付けは「娘」たちがして帰られます。
それはつまり、台所を小姑さんたちに見られるということです。思えば年末台所の大掃除の気合いの入りかたはただ事ではなかったです。
用意されている食器も日常使いのものではなく、来客用のものでしたし、茶葉も来客用でした。
思えば、なかなかプレッシャーな行事です!
ところで、小烏は結局「嫁正月」に参加出来ないまま今日に至っております。
小烏の実家は日帰り出来る距離になかったからです。
夫の世代は進学や就職で故郷を離れた人が増えていました。
故郷を離れた土地で結婚した人も多く、他地域からのお嫁さんも増えました。
「嫁正月」。
おそらく義母世代を最後に消えていく行事なのでしょう。
少し寂しい気もします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます