肌に触れる 2022.6.5
宣材写真を撮ったという日にメイクをしてもらったと書いた。その日から少しづつ化粧品を集め始めた。朝早く起きるのはまだ苦手だから基礎化粧品から少し買い集めている。
マスク生活だったり年齢を重ねたりして、だんだんと肌が変わっていく。この前友人とご飯に行った時に、メイクもケアも作業になるとしんどいよね、という話をした。友人の言う通りでここ数年私にとってメイク諸々は作業になっていた。
仮にもライブや芝居をして人前に出る人間としては褒められたものではないけれど、世の中に沢山あるものから選ぶのがとても苦手な私は、どれが自分に合うのかどれが扱いやすいかとか、そう言うのを考えるだけでひどく疲れてしまうのだった。
失敗することがひどく苦手な私の性格はこういったところに現れている。
学生の頃は肌が強く、何をしてもひどく荒れることはなかった。でも逆に色々やっても見える成果にならなかった。学生時代くらいまではそれなりにやってはいたけれど、日焼け止めやファンデーションの厚苦しくなる感じも苦手でほんと基礎の基礎みたいなものもやってこなかった。
諸々の積み重ねで、肌の色々が気になるようになった頃には、あぁ、もうわからないと頭を抱えていた。シンプルケアでいいと思っていても、学生の頃のようにはもちろん行かない。高いものだけがいいと言うわけではないけど何かやらなきゃと思って色々見てはいたけれど手を伸ばすことが出来なかった。
ただ本当に一つのきっかけでそう言う気持ちも変わるのだなと、宣材写真を撮って思った。自分でもまだまだ変われることができる。そう思った。
それで少しずつでもやってみようと思うことができたのだ。一歩を踏み出すことが本当に大切なんだと実感した。
なんでも調べてからじゃないと手に入れられないのは変わらないけれど、色々試して自分が、あ、心地いいな、と思うものを選ぶようになったと思う。家の中に少しずつ可愛いものが増えていく。
今はお風呂から上がって、自分の手で自分の肌に触れる時、自分を慈しみ思いやって、自分を大切にできている。そんな気がしている。
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