恵方巻きはどこからきたの  2022.2.3

 今日は節分だ。毎年どこかで予約しようかなぁと思っていつもスーパーになってしまう。コンビニでもいいかなぁと思ったりするが、ほんの少しだけでも特別感を感じたくて、仕事帰りに家から一番近くのスーパーに立ち寄った。

 去年もスーパーで買ったのだが、今日はかなり混雑していた。やっぱり少しずつ人が動き始めているんだと思った。

 

 地下が食品売り場で、惣菜売り場はレジのすぐそばにある。惣菜コーナのすぐ隣、もっとレジに近いところには寿司屋の恵方巻コーナーがあった。そこは人が集まっていて、たくさん買っていく人や、自分のためだろうか、一つを吟味している人などいろんな人がいた。

 ちょっと豪華に海鮮が多く入ったものにしようと思ったがやめておいた。

 去年結構大きめなものを買ってしまって、食べ終わるのにとても苦労したのを思い出したのだ。あれから一年が過ぎたのかとなんだか年末のような気持ちになった。

 サラダ巻きと迷って、少し海鮮が入っている恵方巻を買った。おかずにちょっとしたお惣菜を買って家に帰った。


 スマホには基本的なアプリとして、方位磁石がついている。去年もそういえば家の中で方角を探し、鼻で息をしながら食べたのだった。

 今年の方角は北北西。スマホで恵方巻きのルールを確認する。いつもそうなのだが、毎回この時期になると恵方巻きのルールを調べている気がする。いつも迷うのは、喋らなければ途中で口を離していいかだ。切り分けたりしなければいいようだけど、一応ルールに則って食べたいのだ


 恵方巻を食べる瞬間はすごくすごく静かだ。喋っていないから当たり前なのだけど、なんだか勝手に神聖な気分になっている。真面目に食べながら、恵方巻きはどこから来たのか想像する。ルールを調べた時に起源らしきものはみたけれどそういう話ではない。

 恵方巻を食べましょう。そういうのが流行り出したのはここ二十年くらいらしいが、誰が言い始めて、どう流行していったのだろう。

 黙々ともくもくとゆっくり食べた。食べることだけに集中して食べた。

 今年がより良い一年になるのではないかとほんの少し、思った。

 

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