それ必要? 2022.1.26
選ぶ、という行為が私は苦手だ。
どのお店に行っても、何を選ぶにしてもとにかく迷う。自分の好きなもの、気に入って買うもの、それは色々あるけれど、とりあえず結構悩む。
この世の中には物がありすぎる。
物が沢山あることによって、選択が広がるしいろんなパターンを楽しめる。ただ、私みたいな優柔不断なタイプには、結構面倒くさい世の中だと思う。
一番よく迷うのは化粧類関係だ。基礎化粧品だけで膨大な数がある。
日本のものだけならまだしも輸入の化粧品が沢山あるし、SNSが現代の主流になってからは、誰々のおすすめだとか、クチコミで絶賛されているだとかで、もう頭はパンクしている。
オールインワンなら楽だけど成分が足りないだとか、今のオールワンは十分だから一つでいいだとか、オールインワンだけでも色々な評価があるのだ。基礎的なものだけで選べないのだからもう書かなくてもお分かりだろう。
コンビニに行っても、カップラーメンだけでも何十種。
ファミレスに行っても、和食、中華、パスタなどなどなど。
結局「あー、考えるの面倒くさい」と言ってしまう。
数ある選ぶという行為の中で、苦なく選べるものは、本や洋服関係である。
ただ、同じようなデザインを持っていても、ちょっと形や素材が違うから、あれに合わせられるから買おうと、簡単に計算できてしまって、すぐ買えるのだ。
そういう時によく言われること。
それ必要?という言葉だ。
芸人のかまいたちの漫才で、『この世で一番意味のない質問って何?』という漫才があるのだが、「それ必要?」という言葉も結構意味ないんじゃないか、と思う。
それ必要?うん、必要だ。必要ないね。そう答えられるという意味では、意味がある質問なのだけど、そういう言葉尻のことではなく意味がないなぁと思うのだ。
それ必要?の答えは必要なのか否かではない。
それ必要?と聞かれるものは、その質問者にとっては必要のないものなだけで、大体は必要があるのだ。だから買おうとするし買うのだ。これこそ意味のない質問だな、と思うのである。
誰もが求めるものではなくても、その人にとっては必要なものなのだ。無駄なものほど愛おしいのだ。女子ならばそれ必要なの?と言われたことがあるだろう。何かを引っ掛けてしまいそうなネイルも、奇抜なメイクも、動きにくいファッションも、すげて必要なのだ。
日々を生きるため、毎日と戦うため、自分のテンションを上げるため。
無駄と思われるものを沢山身につけて、毎日を生きているのだ。
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