共にピアノを弾くというだけで接点の無さそうな二人の均衡がある日突然一方的に破られます。百合フィルターをお持ちの方ならさらに楽しめる作品です。頭の中でコミカライズして読んでも良いですね。水と油と思っていた音瀬と唄乃。やがて親和していきそうなのですがまだまだ序盤です。
真っ直ぐでやや感情的な主人公×クールで隙がない(取り付く島もない)ヒロインの百合系小説ですね。こういった作品は割と多いですが、ここまで最初の関係が冷え切っている2人は珍しいように思います。しかしこちらの作者様の作品というだけでかなり安心して見られるのが不思議です。作者様の作品を読むたびに思いますが、文章も作品の内容も非常に丁寧で読みやすいのでオススメです。また今作には音楽小説の要素もありますので、主人公たちがどのように成長していくのかも楽しめるのではないでしょうか。