違和感(自己紹介編)
『――僕の名前は
のような。冒頭から差し込まれる、よくある一人称テンプレみたいな自己紹介がありますよね。
それは最初から主人公の名前を植えつけるのに都合がよく、使い古された手法だと言えます。
しかしながらですよ。
待ってください、それって誰に向けての自己紹介なんですか!?
基本的に
まあ十中八九、読者に向けてなのでしょう。ですがそのようにして始まった作品は、例外はあるものの、以降外向けの描写が一つも登場しなくなる事もしばしば。
何故はじめだけそちら側に向いていたのか、と考え出すと気になってしまいます。
細かいですか? すみません、性分なもので。
他方で私のよくやる書き方を例にあげるならば、主人公は誰かに呼ばれるまでは謎の人物であり続けます。
ゲーム的に言うと名前欄が『????』のまま物語が進むようなイメージですね。
これって書き手側からすると結構面白いんです。登場人物達に意図的に呼ばせないようにして、最後まで名前を明かさずに終わったり、最後の最後で名前を明らかにさせるような事ができます。
え、そうする意味?
……自己満足です。つまり『なんかカッケーから』です。
でもまあ、そうしたほうが自然じゃないかなぁとは思うところもあります。前述の突っ込みも生まれにくいですし、物語そのものの流れにリアルさが増す気がするというか。
けれど結局は作者の拘りに過ぎませんし、結局は書き方の癖みたいなものなのですが。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます