第18話 休みたくても休めない日々
たく「はー、ずっと仕事に追われてる・・・」
あお「最近うつ悪化してるもんね」
たく「3日くらい寝てないんじゃないの俺」
あお「明日病院行こっ。で、対策聞いてこなきゃね」
たく「予約取ってないよ?」
あお「愛央今から電話するから、待ってて!」
愛央はそう言って俺が行っている精神科に電話をかけた。そうすると、先生が俺に電話変わってくれって言ったらしく、愛央がスマホ右手に来た。
あお「たっくんに変わって、だって」
たく「はぁ。はいどうも」
あお「(´。>ω<)ぎゅ〜♡♡♡」
先生「匠くんどうしたの?」
たく「繁忙期のおかげでうつの症状が止まらないんです」
先生「薬はちゃんと飲んでる?」
たく「飲んでますよ。ってかそろそろ無くなるくらい」
先生「じゃあ明日おいで。予約に空きがあるから、何時がいい?10時00分か10時30分のどっちか」
たく「10時00分でお願いしていいですか?愛央も連れてくんで」
あお「ありがとう!たっくん♡」
先生「ちょっと早めにおいで。1番に診察するから」
たく「それ、ありなんですか?()」
先生「しょうがないよ。無理しすぎちゃってるからね」
こんな理由で俺は翌日病院に行くことになった。愛央はいつもの彼女っぽい服ではなくて、楽なワンピースを着て行くことにしたらしく・・・
あお「見て!珍しいでしょ」
たく「え今日ワンピにしたの?」
あお「楽だから♪」
たく「ふーん。じゃ行くべ」
そしていつものように精神科へ来た。あいちゃんはぐっすりしてる中、愛央とふたり。
あお「たーくーみっ」
たく「珍し。愛央が俺のことたっくんって呼ばないなんて」
あお「がんばったじゃん。ね?♡」
たく「お、おう・・・」
あお「(´。>ω<)ぎゅ〜っ♡♡♡」
たく「愛央の可愛さに癒やされる・・・」
あお「無理しちゃだーめっ。可愛い妹を優先して!」
たく「うん」
愛央にこう言われたあと病院の診察室で処方箋をもらい、いつもの2倍の量で薬をもらった。今1日2回飲んでて1回1錠。それを二週間分繰り返すってのをやってるんだけど、今回は1日2回の1回2錠にしてもらった。無理し過ぎは良くないけど、愛央たちのために頑張らなきゃと思う。
あお「帰ってきたらツインテール作って。愛央、たっくんのためにとびきり可愛いチアで応援したい」
たく「やっぱ不安なんだ」
あお「うん・・・たっくんがそうだから・・・」
たく「愛央、おいで」
あお「うん!(´。>ω<)ぎゅ〜♡♡♡」
帰ってくると浜井さんと・・・・親父?なんでおんの?
浜井「おかえり。どうやら君に無理させていたみたいだね。申し訳ない」
昭仁「愛央もありがとね。たくみの支援してくれて」
たく「はぁ。そんで父ちゃんはともかく浜井さんあじしたんどす?あ、飲む?」
昭仁「飲む。今日のつまみは?」
たく「ナゲット15ピース。お相手はカルピスだ」
浜井「来週から匠くんたちを完全に在宅にしようと。色々な仕事をしてもらったけど、やっぱり在宅のほうがいいみたいだね。会議もリモートでいいからね」
あお「ねぇ、ぱぱ。りもーとって、なに?」
たく「俺から言うよ。要は、家の40万するデスクトップのパソコンから全部終わらせていいってこと。成果主義の時代で過労死したらおいねぇってこたべ?」
昭仁「息子に無理させるなんて俺も馬鹿だな」
あお「(´。>ω<)ぎゅ〜っ♡♡♡パパもたっくんのために頑張ってるじゃん!そんなパパが愛央大好きなの!」
浜井さんと親父は完全在宅の異動命令をおれに伝えに来たようだ。えーこんなんでいいのー?
あお「たっくんツインテっ。愛央ぽんぽん持ってくるから」
たく「何色で応援する気?」
あお「勝利の女神は金に限るっ♡だから金色のぽんぽんなの!」
たく「へー」
あお「このままお出かけしてもいいんだよ?」
たく「流石に破壊力あるからいい()」
俺がそう言うと、愛央は踊りだした。毎日応援されてるけど、やっぱりツインテチアって可愛いんだな・・・
あお「無理しちゃだめだけど、がんばるたっくんに負けてほしくないから!フレフレたっくん!You are No.1!」
たく「おーすごい」
あお「たっくんだからなんでもできるの!だから無理しないでいいもの作ろうね!Fooo〜♡」
たく「可愛すぎだろおめー」
あお「これで終わりだと思った?」
たく「は?」
あお「ふふっ♡行くよ!(´。>ω<)ぎゅ〜〜〜っ♡♡♡」
たく「・・・ありがと」
あお「たっくんには愛央とあいちゃんがついてる。だから、不安になったりしないでがんばって!」
さすが元方南チア部。破壊力ありすぎ。正直言ってかわいいの一言に尽きる。
あお「これで応援は終わりっ!どう?可愛かったでしょ♡♡♡♡」
たく「可愛すぎやしませんけ」
あお「大好きなたっくんを応援できるのが愛央いちばん楽しみなの!」
そんなことを言った愛央に俺は唐突のドツキリを仕掛けることにした。愛央が寝ている間に買い物に行って、愛央が欲しがってた服を買ってくるという作戦。愛央は寝てるしよし行ってくるかと思い、家を出て急いで駅まで。方南車庫からのバスはあと20分来ないので駅まで歩いてったほうが早い。
天川のいつもの場所で愛央が欲しがっていた服を3着買っときゃなんとかなるべと思った俺はクレカを使って一万円分買った。その後いつものように飯を買って家に帰ると愛央がやっぱり待っていた。
あお「おかえり!」
たく「ただいま。愛央、お土産」
あお「え?」
たく「開けてみ」
あお「うん・・・。なんだろう?」
たく「多分喜ぶよ」
あお「わ!え!?いいの!?」
たく「ちゃんと払ったよ一万円分」
あお「たっくんありがとう!!」
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