チャプター5 小池純と統合失調症。

 『統合失調症は、心の風邪みたいなものさ。上手に付き合えば病気とも友達になれる。寛解する』

 かかりつけの医師が言った。


 小池純が統合失調症を発症したのは31歳の夏のことだ。かれこれこの病気と付き合って4年になる。


 3女の、女系家族の嫁をもらったのが、運の尽きだった。

 3女、薫里かおりは、金食い虫で、今まで働いたことがない、箱入り娘だった。顔がきれいなだけの女。いうなれば彼女はコストでしかなかった。


 親と2世帯で同居していたのも、よくなかったのかもしれない。

 水仕事は指がかさかさになるからしない。


 料理も、レトルトばかりで、自分で作ることは少なく…。

 お料理教室、裁縫さいほうより、美容、脱毛、ダイエットにお金をかけた。


 薫里かおりが人目を忍んで不倫していると知ったのは、結婚して3年目のことだった。不倫相手は、高校の同級生だった。結婚前からのつきあいだという。


 家の電話が鳴り、

 『あなたの嫁さん。今、大久保のラブホテル。ビバリーウィルシャーで不倫してますよ』

 親切な助言で、薫里の浮気が発覚した。


 その女は、

 『長女はあんたの子供じゃない。小松という建築デザイナーの子供だよ』

 そう言った。


 薫里は今日も同窓会どうそうかいに出かけたまま、夜の12時だというのに、まだ帰ってこなかった。帰宅したのは、深夜2時を大きく回った頃だった。


 眠らずに純は待った。

 ビーフジャーキーをつまみ、寝室で録画した映画を見た。

 時間がありすぎて、映画を2本観ることになった。


 深夜2時頃だろうか、タクシーが玄関脇に停まった。薫里が寝室に入り、クローゼットに手を伸ばした。純は、映画『フラダンス』を観ていた。


 『あら起きてたの?』

 彼女はほどよく酔っていて、寝室でカシュクールになったヒョウ柄のワンピースを脱いだ。


 真っ黒な下着が目に飛び込んできた。形の崩れていないボディーラインに、色白の背中。肉付きはほどよくいい。ヒップは上を向き、かもしかのような足を支えている。


 純は後ろから薫里を力強く抱きしめると、下着を乱暴に脱がせ、ソファーに放った。小さく丸まった下着は、小さくシミをつくっていて、既に愛液で汚れていた。


 『お願い。やめて。乱暴にしないで』

 石鹸せっけんの香りと、彼女の汗で湿った脇の匂いがミックスして、純は久しぶりに興奮した。


 ガウンを脱ぎ、彼女を力強く抱き寄せた。

 口づけをするも、彼女に拒否された。ペニスは固くなり、いきり立ち、既に上を向いていた。


 『やめて。今日は駄目なの』

 無言で彼女を抱き寄せた純は、もういちど口づけを交わし、今度は有無を言わせなかった。


 ねっとりしたキスでほろ酔いの薫里は、顔を離し、純を見つめた。

 『しゃぶれ』

 彼女は改めてイヤイヤをした。


 彼女のまたを右の人差し指でまさぐり、何度も陰唇いんしんにそってなぞった。彼女は情事のあとだからか、もう既に濡れていて、白濁はくだくした愛液が中指にまとわりついた。


 彼女を座らせ、ペニスを顔の高さに持って行き、ペニスをしゃぶらせた。

 薫里はイヤイヤをするものの観念したのかペニスを口に運び。しゃぶり。いとおしそうに両手で包んだ。そして口に含んだ。


 小さな口にはちきれんばかりのペニスが押し込まれ、薫里は苦しそうに、それをほおばった。


 唾液で黒光りしたペニスが何度も上下動するのを確認すると、ベッドに彼女を寝かせ、彼女の体の匂いをかきながら足の指を口に含んだ。


 スリムな体型とはアンバランスな巨乳が、妙に純のハレンチ心をそそった。

 ベッドに横倒しとなった薫里は、お酒の酔いも手伝ってか肌をピンク色に染めていた。


 『お願い、やめて。フェラで許して』

 『駄目だ』


 純は胸に顔をうずめ、乳輪の大きい左乳首を柔らかく吸った。拒否するものの2人は夫婦だ。手で鷲掴わしづかみにした乳房が、大きく揺れる。乳首を吸う。敏感な乳頭が少しだけ固くなり、乳輪に鳥肌が立った。


 薫里の体はオレが一番良く知っている。どこにスイッチがあって、どこがツボなのか、一番良く知っているつもりだ。


 純は勝ち誇ったように、薫里のまたに顔をうずめた。足首を左右に開き、M字開脚させた。クンニを続ける純。ラブジュースを口に含んだ。

 《続く》

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