2 甘い【睡眠学習】

 思いがけず君を泣かせてしまった夜。

 寝ている君の耳元でできるだけ優しい声で囁く。

「好きなのは君だけだよ」 

 君の不安が少しでもなくなりますように。


 次の朝。

「キミだけがいいなら早く言ってよ」

 素っ気ない声と共に渡されたのは黄身だけの卵がけご飯。

 そうじゃなくてと見上げた君の顔は真っ赤だった。

 

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