本作のタイトル「人体全書」は、それだけで興味を惹かれるほど魅力的だが、蓋を開けると、その筆致とメタファーから漂う本格の香りに一気に引き込まれていく。少年の祖父が遺体で発見されるところから物語は始まるが、その背景が非常に複雑なのである。この辺りも本格を期待させるところ。現在第一章の1話まで公開中だが、早いうちにフォローし、追いかけることをお勧めする。良い作品も、話数が多くなってからだとハードルが上がってしまう。今がチャンスだ。