やらないのか



 義妹の夕月ゆづきの誕生日に、デートすることにした。

 俺からそう誘ったのだ。


「…………」


 風呂から上がってリビングに戻る。

 ぼーっとしてると、夕月ゆづきが風呂から上がってきた。


「…………」

「?」


 彼女は妙にそわそわしていた。

 風呂上がりだからか、頬は赤い……のだが。


 普段以上に赤かった。


「いくか」


 俺たちはほぼ毎日セックスしている。

 今日もするのだろうと思ってたんだが……。


「……あ、あの」


 夕月ゆづきが一歩引いた。

 そして目線を反らしながら言う。


「……きょ、今日はちょっと」

「?」

「えーっと……えっと……」


 普段はもう毎日やってるのに、というか、いつもだったら向こうから誘ってくるのに。

 今日は消極的だった。


「女の子の日?」

「そ、そう……! そうなんです! だからその、ご、ごめんなさい……」


 そう言って夕月ゆづきが去って行く。

 ……ふむ。


 今日が生理の日だったろうか?

 結構最近あったようなきがするんだが。

 しかも、たしか生理だったとしても、あいつは口で抜いてくれたような気がして……。


「う……」


 ……まずいぞ。

 夕月ゆづきとやれないってなると、結構きついかもしれん。


 我慢が、できないのだ。

 俺はもう毎日毎日女を抱いてるせいか、一日出さないだけで結構きつくなる。


 いやまあ、昼間に豚相手に処理してはいるんだが……。

 やはり、夜はやらないとたまってしまうのだ。


 ぴこんっ♪


「ライン……?」


 誰かと思って、ラインを開く。

 四葉からだった。


『おう、亮太ぁ……! セックスしようぜ!』


 ……誘い方よ。

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