第19話:初めまして
八月十二日から綾香が姿を見せなくなって、はや一週間が過ぎ去った。
あまりに突然の隠遁だったので、四月ごろから長い時間を共有した片割れがいなくなったことに、喪失感を感じていた。
時雨にぽつりと相談してみれば、「倦怠期、かな」というありがたいお言葉を貰ったため、軽めに小突いておいた。
親に内緒で来てるとか言っていたしな。
きっと、何かのきっかけで見つかって呼び戻されたのだろう。
「それにしても、一言くらいあってもいいじゃないか」
そんな言葉が自分の口から出たことに思わず、寝転がっていたベッドから起き上がる。
――今、俺は寂しいと思った?
ありえないことだ。
四月に突然再会して、親しげに話しかけてくる幼馴染の女の子。
学校がある日もない日も、色々な場所に出かけて思い出を共有した。
七月の半ばからは付き合ってもいないというのに、半同棲のような状態でもある。
――それでも本当にありえないことだと言えるだろうか。
俺は静かに目をつむり、幼馴染の桜瀬綾香と出会った頃を思い出す。
♢♢♢
俺が生まれ育った地域は少し行くと、のどかな田園地帯が広がるようなところだった。
夏には青々とした草花が辺りを覆い、秋には黄金色のさざめきを見ることができる。
豊かな植生の山々、清澄な水流を誇る川。
街の外に一歩を踏み出せば、遮るもののない蒼穹が見上げられるという、そんな場所だった。
だからといって、特別田舎というほどでもない。
まあ、どちらかと言えば田舎よりではあるが。
「初めまして。昨日隣に引っ越してきた
俺が小学一年生の時に桜瀬一家は引っ越してきた。
律儀なことに忙しいであろう次の日には挨拶に来てくれたのを覚えている。
そして、その時に幼馴染となる綾香とは出会った。
「ごめんなさい。綾香はとても人見知りなので……」
桜瀬母がそう言うと、俺の父さんはいいですよ、と笑う。
それから、俺にウインクをして見せたのだ。
父さんの意図を汲み取った俺は、即行動に移す。
玄関の方からは、父さんと桜瀬一家との会話が漏れ聞こえていた。
「私は夜宮和臣です。一応、画家の端くれとして活動させてもらっています」
「へえ! 画家ですか! いいですねえ……!」
俺は家の中にあるアトリエから、手ごろなポストカードを一枚手に取り、玄関へと戻る。
女の子と話すのは少しだけ緊張して、手にわずかな湿り気を感じていた。
「お、来たな。こいつは息子の悠斗と言います。悠斗」
俺は桜瀬父の後ろに隠れている女の子――綾香ちゃんに笑顔で言う。
「俺は夜宮悠斗! これからよろしくね、綾香ちゃん!」
綾香ちゃんは俺が手渡したポストカードを遠慮がちに受け取ってくれたのだ。
それから戸惑うような素振りを見せつつも、自分から前に出て、俺の手を握ってきたのだ。
「……ん。ありがと……」
恥ずかしそうに頬を桜色に染め、クマのぬいぐるみに隠れながらも目を合わせてくれたのだ。
♢♢♢
「綾香ちゃん! 一緒に遊ぼ!」
「ん……」
それからしばらくの間、俺と綾香ちゃんは遊ぶ機会が多くなった。
父さんには「綾香ちゃんと遊んでおいで」と言われていたし、何より人と関わることが苦手そうな綾香ちゃんに関わることの楽しさを教えてあげたかったのだ。
俺は田園地帯の中でも特に名風景として定評のある桜並木に案内することを決めた。
「ほら、見て! 綺麗な桜! 綾香ちゃんはお花の中でどれが一番好き?」
俺が手を引いて、川辺に咲きほこる満開の桃色を見せていた。
綾香ちゃんはその時、困ったような、嬉しそうな顔をしていたんだ。
「わたし……お花のこと、あんまり知らないんだ。ずっとおうちの中にいるのがいいって思ってたから」
「ならさ、これからは俺がいろんな場所を見せてあげるよ! そして、いつかさ、これが好きってお花が見つかるといいね!」
綾香ちゃんはこの時、家族以外の誰かに初めて心から笑ったのだと思う。
それくらいにずっと取っておきたい綺麗な笑顔だったのだ。
「ねえ、綾香ちゃん」
「ううん……綾香って呼び捨てにして……。わたしも、悠斗って呼ぶから」
名前で呼びかけると、綾香ちゃんはクマのぬいぐるみを強く抱きしめながら呼び捨てがいいと言った。
「じゃあ、綾香。君ともっと仲良くなりたい。だから、俺が今一番大切にしてる夢を聞いてほしいんだ」
小学一年生になったばかりの俺が、誰かに夢を打ち明けたことは一度もなかった。
綾香に対してそれを話したくなったのは、この綺麗な景色が気を迷わせているのだ。
「わたし、それ分かるよ」
「え……!?」
「たぶん、お父さんみたいに絵が上手くなりたいんだよね? この前、くれたのって悠斗が描いてくれたんでしょ……?」
俺は図星をつかれた動揺と気恥ずかしさから、身振り手振りを大きくしてしまう。
「あ、ああ……うん! あれは俺が描いたんだけどさ、あんまし上手くなかったでしょ?」
「ううん、すっごく綺麗だった。ちょうど、今みたいに桜の花が揺れてて……」
「あ、ありがと……」
俺はははは、と笑う。
その誉め言葉にお腹の奥底から熱い何かが込み上げてくるのを感じた。
それはきっと、俺が思う理想の絵が思いついたからかもしれない。
「俺はね、いつか綾香の絵を描いてみたいな……」
「わたし……?」
不思議なものを見るようにコテン、と首を傾げて見せる。
「うん、そうだよ。今の綾香はとっても楽しそうで、綺麗。ずっと見ていられるよ」
瞬間ぼふん、と音が出たと錯覚するくらいに赤くなった綾香の姿に俺は吹き出してしまう。
「あはは! そんなに照れなくたっていいのに!」
「むぅ……! 悠斗は思ってたより意地悪だね……!」
頬がぷっくりと膨れて、それもまた可愛いと思ってしまう。
「さて、と! 今日はこの辺で切り上げようかな。俺も絵の練習があるし」
「うん、楽しかったよ! ……また、遊んでくれる……?」
「それならよかった! もちろんだよ!」
こんな風に俺と綾香は少しずつ、でも着実に距離が近づいていった。
♢♢♢
そして、ある時のことだった。
雷鳴が轟き、風が吹き荒ぶ嵐の夜、一本の電話がかかってきた。
父さんはこの時、絵を描くために遠くまで出張していたので、俺しかこの家にいなかったのだ。
「もしも――」
「悠斗君!? お父さんはいるかな!?」
この頃の俺は小学四年生になっていたので、その緊張した綾香のお父さんの声に嫌なものを感じた。
「父さんは絵の仕事で少し遠くまで出かけています。今日は帰ってきません」
「そ、そうか……。いや、ごめんね! こんな夜遅くに」
そう言って電話が切れそうな気配があったので、思わず呼び止めてしまう。
「あの! 何かあったんですか?」
「あ、ああ! でも――」
話すか話さざるべきか悩んでいる様子が受話器越しに伝わってきた。
「お願いします! もしかして、綾香に何かあったんですか!?」
俺は胸のざわつきをそのまま言葉に出す。
そして、その嫌な予感は当たってほしくないのに、当たってしまうものなのだ。
「分かった! でも落ち着いて聞いてほしいんだ! 綾香が夕方に家を出ていったっきり帰ってこないんだ! こんな嵐の――」
俺は受話器を放り出し、二本の傘を持って玄関を出る。
すぐさま、横殴りの雨と身体が浮かび上がる錯覚を覚えるほどの暴風が身を苛む。
本当なら、これは大人に任せるのが正しい。
でも、気づいた時には身体が動いていたのだ。
「あやかぁぁぁぁあ!!!」
喉が裂けんばかりの大声で嵐の中を突き進む。
途中何度も転げそうになりながらも、一生懸命に綾香の姿を探した。
綾香が大好きなお父さんやお母さんに何も言わずに出ていくなんてことはあり得ない。
綾香と遊んだことのある公園で叫ぶ。
――返事はない。泥が全身を侵していく。
綾香と魚釣りをしたことのある川辺で叫ぶ。
――返事はない。荒れ狂う泥水が怖かった。
綾香と一緒に行ったことのある古びた駄菓子屋の周囲で叫ぶ。
――返事はない。なぶるように雨風の勢いが増していく。。
もう残りの心当たりは近くの小さい山にしかなかった。
決して普段は入ることのない緑の中を歩いていく。
今は緑というのも間違っているほど、全てが暗灰色に染まっていた。
ふと、振り返ると街並みが一望できた。
「嘘、だ」
さっき俺が通った川辺は大丈夫だったのに、山を挟んで反対側の川が氾濫を起こしていた。
映画のフィルムをコマ送りしているように、濁流が押し寄せている様子が見えた。
「――」
その時、小さな声が聞こえた気がした。
「――!」
今度はよりはっきりと声が聞こえる。
ぬかるんだ山道を走っていく。
ややもすると、木々の切れ目に出る。
そこには山肌がむき出しになった洞窟がぽっかりと口を開けていた。
声はその中から聞こえる。
「綾香!!」
洞窟の入り口付近に綾香が青ざめた顔で座っていた。
俺は駆け寄って、抱きしめる。
「綾香! どこに行ってたんだよ……! 心配させやがって!!」
彼女の身体は俺の身体と同様にぐっしょりと濡れて、髪から雫がぽたりと垂れる。
「う……うぁあ! うぁぁあああああああっ!!」
綾香は俺の背中に手を回すと泣き出してしまう。
しばらくは背中を撫でてやる。
そして、落ち着いてきたときに聞いた。
「何があったの……?」
「あの、ね……! わたしっ、帰ってきてたのっ! で、でも、家の前まで来てからね、友達に本を借りてたことを思い出したの! それでっ、雨が降りそうだと思ったけど! 近道しようと思ってこの山に入ったの! その時にはもうすごい雨と風で! 転んでけがして! 怖くて、心細くて……!!」
精一杯に説明する綾香が言った傷口が気になった。
「大丈夫だから。どこを怪我したの?」
綾香は泣きじゃくりながら、右足首を見せる。
暗いけれど、ぎりぎりで傷を見ることができた。
小傷では済まされないくらいの傷と、打撲の症状が見て取れた。
これでは歩いて下山するなんてできないに決まっている。
でも、このままここにいればいつやむかも分からない嵐に怯え、身体が冷えてしまう。
「綾香、俺に乗って!」
「で、でも!」
「いいから!」
俺は有無を言わさずに綾香を背にのせる。
傘などもう差せそうにない。
「しっかり捕まっていて!」
その後、俺と綾香は奇跡的に山を下り、綾香のお父さんのもとにたどり着くことができた。
その時にはもう、綾香は気を失っており、俺も綾香を下ろすのと同時に気絶してしまったのだ。
♢♢♢
次に目を覚ました時には、病院の中だった。
真っ白な四角い箱。
むせかえるくらいの消毒薬のにおい。
「悠斗」
「とう、さん……?」
隣にいたのは父さんだった。
「どうして? お仕事は?」
「っ!」
父さんは俺を思い切り抱きしめる。
どうしてそんなことをするのかは分からなかったけど、久しぶりに抱きしめられた俺は安らぎを覚えていた。
「もうっ……二度とあんな真似はするんじゃないっ……!!」
ようやく父さんの気持ちが理解できた。
危ないことをしたら父さんは心配なんだ。
俺は自分の身の安全をまったく考えていなかったことに、自分自身が驚愕する。
「俺がもっと、親としての責任を果たしていれば!」
「ち、違うよ! 父さんは何も悪くないよ! 俺が勝手にやったことだから!」
それから俺は医師の診断を受けて、異常なしとされ、退院した。
父さんは俺を叱り、そして褒めた。
身を挺してまで綾香ちゃんを助けたのはさすが父さんの息子だと言ってくれた。
♢♢♢
それからの綾香の態度は、今まで以上に一変した。
最初に会ったときに感じたように綾香は人付き合いを好むほうじゃない。
でも、俺があの嵐の日に綾香を助けてからは自分から話しかけてくるようになったのだ。
♢♢♢
例えば、とある休日。
「ねえ、夜宮くん。今日は何して遊ぶ?」
「俺は今忙しいんだ。父さんの手伝いがあるんだよ」
学校の課題や家事を一通り終えると、父さんのアトリエを自由に使っていた。
もちろん、父さんに部屋を使うための許可は貰っている。
普段は自由に創作した絵を描いているのだが、この日のように父さんの絵との合作も行っていた。
大好きな父さんの絵と俺の未熟だけどもだからこその常識外の発想が混ざり合い、最近ではいい味を醸すようになっていた。
「画家、だったよね?」
「そうだよ。俺もいつかは父さんみたいに一流の絵描きになるんだ」
それを聞いた綾香は俺の肩に頭をもたれさせながら、小首をかしげる。
「悠斗はどうして画家になりたいの……?」
「それはさ、かっこいいからだよ! 俺はもっともっとちっさい頃から、父さんの絵を見ているけど、ただの一つだって感動しなかったものはないんだ。一枚一枚に父さんの気持ちが――感情が受け手の想像を掻き立ててくれる。絵を描くことが好きなんだ。それに」
「それに……?」
それは俺の本当に叶えたい夢。
でも実はもう一つ画家になりたいと思う理由があった。
不自然に途切れた言葉の先を綾香は催促する。
「俺が自分の好きなことをして、それでお金をたっくさん稼いだらさ、父さんに楽をさせてあげられるだろ? 父さん自身の好きな絵を描くことに集中させてあげたいんだ」
深夜バイトなんてしなくていいように。
母さんが事故でいなくなってから、俺の面倒を見てくれた父さんに恩返しがしたいのだ。
「……すごいなあ」
綾香のぽつりと発した言葉に俺はキャンバスから視線を外した。
「すごい……?」
俺にとっては当たり前のことで、人が寝食をするのと同じ感覚だ。
それのどこが凄いのかが分からず、ぽかんとしていた俺に綾香は続ける。
「うん、すごいよ。悠斗は最初にあった時もそうだったよね。人と距離を取ろうとするわたしに優しくしてくれた。あの大嵐の日だって、自分のことなんて気にしないで、助けに来てくれた。そして、今は夢を叶えるために一生懸命に努力してる。わたしは悠斗ほどまっすぐな人を他に知らないよ」
綾香から初めて聞いた本音だった。
自分語りをする方じゃない彼女が、包み隠さずに思っていることを伝えてくれたのだ。
「ありがとう、綾香。俺もお前のことをすごいと思うよ」
「え……!? 本当……?」
「ああ、本当だとも」
「わたしのどんなところ……?」
隠しきれない期待が綾香の瞳に強い輝きを与えていた。
そんな彼女に意地悪な笑みを浮かべながら言うのだ。
「秘密だ」
ムスッと膨れた顔が風船みたいで明るい笑い声はしばらく続いたのだった。
♢♢♢
例えば、とある小学校の体育での一幕。
「きゃあっ!!」
「いって……」
ピピーッと先生の鳴らす笛の音が耳を打つ。
同時にサッカーの試合が一時的に中断され、敵味方関係なくクラスメイト達が集まってくる。
俺は相手チームの誤ったコントロールで直撃コースだった女子を庇って転んでしまった。
「夜宮君、大丈夫!?」
すぐに先生が鮮血に染まった膝を確認する。
「これくらい、全然大丈夫ですって……! 俺はまだやれますよ!」
「無茶言わないの。出血がひどいから、念のために保健室に行きましょう」
俺はしぶしぶながら、膝に力を入れて立ち上がる。
ズキズキと鋭い痛みが立つのを億劫にさせるが、気合の問題だ。
傍で俺の庇った女子がおどおどと心配そうに見ていた。
「大丈夫だって! お前のせいじゃないから気にすんなよ!」
俺はポンッと一回背中を叩いてやる。
その瞬間に俺はバランスを崩しかける。
思ったよりも痛みが大きくなっていた。
「あ、あの! わたしが悠斗を保健室まで連れて行きます!」
その様子をクラスメイト達の後ろの方から見ていた女子――綾香が名乗りを上げた。
普段から自己主張をしない綾香の提案に周りの生徒はおろか、先生でさえも目を丸くしたほどだ。
「そうね。桜瀬さんに任せても大丈夫?」
「はい! ――行こ」
俺は綾香に支えられながら、保健室のベッドに腰掛ける。
保健の先生は今は保健室にいないようだったので、綾香が丁寧に処置をしてくれる。
「綾香、ありがとう」
「いいの。悠斗には大きな恩があるからね」
普段なら絶対に率先して目立つことはしない彼女がここまでしてくれたことに俺は嬉しくなっていた。
「これでよし、と!」
「綾香、変わったよな」
彼女は微笑みながら困ったような顔をする。
「そうかなあ……。でもそうだとしたら、それは悠斗が変えてくれたんだよ。悠斗がいてくれたから、わたしは変わることができた」
「はは、照れくさいからこの話はもう終わりだ!」
あまりの気恥ずかしさから、半ば強引に言葉を切る俺に、綾香は心底可笑しそうに笑うのだった。
♢♢♢
でもそんな日々は長くは続かなかった。
諸々の都合で引っ越すことが決まったのだ。
それなりに急だったため、俺はクラスメイト達との別れの挨拶もそこそこに、綾香と最後の一日を過ごした。
引っ越しの当日は最後に綾香に手を握られた。
「ねえ悠斗。大人になったらさ、わたしと添い遂げてくれる?」
「そいとげる……? どういう意味だ、それ?」
聞き慣れない言葉を発する彼女に謎かけかなんかなのかと真剣に考えを巡らせた。
「お父さんが言ってたんだけど、一生傍にいて欲しい人に対して言うんだって。結婚のこと」
思わず赤面させてしまった俺を誰も責めることはできないに違いない。
「結婚!? 俺たちまだ小学生だぞ?」
「わたしは悠斗以外に好きな人なんてできないよ。だって大好きだもん」
突然の告白にどうしたらいいのか分からなかった俺は、思っていることをそのまま口にする。
返事にはなっていないけど、それでもこの気持ちが伝わればいいと思う。
「そ、そんなこと……俺だって綾香のことは好きだよ。いっつも一緒に遊んだもんな。明日いよいよ都会に行くなんて――綾香と離れるなんて全く信じらんないよ」
「えへへ、わたしと離れて、寂しい?」
「寂しくないって言ったら噓になるよな。――よし、約束だ。その時になっても俺もお前も心が変わってなかったらその、お前をお嫁さんに貰いに来るよ」
「うん! 楽しみに待ってる! 絶対にまた会おうね!」
「おう!」
小学生ながらにませた約束を交わす。
二人の小指が淡く絡みつくのだった。
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