第4話目覚め
そんな目で見ないでくれる?
気持ち悪い…よりによって、なんで悪魔の瞳だなんて
こんな事実は周りに公表できないな
私の名前はテリア・ラ・ワーズナー
ワーズナー王国の第6王位継承者として生まれました。
しかし、私は昔からこの瞳の色のせいで公の場に姿を出させてもらえませんでした。メイドの当たりもキツくご飯さえ出ない日も少なくありません。それはなぜか
今から1000年も前の話、1人の魔女が居ました。
その魔女は人に魔法を教え、知恵を教え、この地に巨大な塔を築きました。その塔は今も王国の真ん中にそびえ立っています。
魔法の力で劣化しないんだとか、、、
魔女のおかげで、1000年まえにもかかわらず文明のレベルはとても高く裕福になったのです。
しかしある時魔女は牙をむき人におそいかかり、虐殺ともいえる大罪を犯したのです。
山は火に焼かれ、海は荒れ狂い沿岸の人々を呑み込んだ。
その魔女の容姿は綺麗な長い黒髪で、大人びた顔だちそして、私と同じダークブルーの瞳をした女性の名前を……
………"カレン"
といったそうです。
この話は今の世界では有名な話で知らない人は居ない。
私の瞳が魔女と同じだからみんなは私を嫌ってるんだろうとおもった。
だから必死に頑張った、瞳の色なんか関係なくてもいい子にしてればきっとみんなは私と仲良くなってもらえる。
褒めてもらえるとそんな希望を抱いてお手伝いも魔法の練習も毎日必死にやったのに誰も私と目を合わせてくれない。
ついには私をひっそりと追い出さずに別室で匿ってくれたおじいちゃんこと先代の国王ゲイム・ジ・ワーズナーが死に今の国王ジナイゼル・ビ・ワーズナーは言った
「出て行け悪魔め」
そうして私は奴隷商人に引き渡された。
途中岩のようなものが猛スピードで飛んできて馬車が横転した。
その隙に私は逃げた、ただ走った夢中で走り続けた。
悲しかった、ただ認めてほしかった、頭を撫でて欲しかった、人並みの幸せが欲しかっただけなのに
「さみ…し…いよ」
「んっ…」
ふと頭にあたたかいものが上下にうごいている
意識が覚醒しゆっくりと目を開けると
クールっぽさのある大人びた白い髪をした整った顔立ちの男が私の頭をなでていた。
そしてその横には羽が生えた美しい長髪の女性が手のひらサイズの大きさでそこにいた。
意識がまだ朦朧としている、でもなんでだろすごく気になります、頭を撫でている男の人はなんで腕を鎖で拘束されているんだろう……………
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