第3話運命
(なんだ…この状況は!!落ち着け焦るなエイ
ン、新聞の勧誘かと思ったらめちゃくちゃ可愛い美少女が目の前にいるだと!?
しかも金髪ロングで胸はかなり期待できそうな膨らみだ!いや、落ち着くんだ童貞だからといってとうとう幻影を作り出してしまったのか俺は
そ、そうだまずは挨拶だ、優しくこんにちはだ!せーのっ)
しかしエインの視線はどんどん少女の胸に吸い込まれていき……
「けしからんな!このおっ「死ね!」ドッ!ぱい〜ん」
ガシャーン、
「何すんだ!ネイ!」
エインは今しがた自分を吹き飛ばした手のひらサイズの妖精のような見た目の女の子に叫ぶ
「何すんだですって?乳としか会話できないような変態は黙っててくれる?童貞がうつりそうだから」
「うつるかー!」
「それよりもさっきの女の子を…」
「ひっ、ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
視線を戻すと先ほどの少女はひどく怯えた様子でうでで自分の頭を守るように構えて震えていた。
一瞬困惑したものの俺はその少女の頭に手を乗せて優しく撫でる。
すると徐々に相手に敵意がないと感じたのか震えが弱まっていった。
「ネイのせいだぞ?おっきい音出すからびっくりしちまってるじゃん」
「あら、わたしは吹き飛ばしただけで音を出したのはあなたよ?」
(こいつこんなちっこい見た目して、魔法と力だけはピカイチなんだよな…あとそのうざい性格さえ直せば少しは可愛げがあるのに、これじゃあただの性格ブサイクな暴力デビルじゃねえか)
ヒュオオォ
今までとは段違いなネイの冷たい目で空気が凍った気がした。
「申し訳ありませんでした!だからその無言で心読んで突き刺すような視線をやめてください!」
「あ、あの」
「ん?」
少女の発した声に二人は一斉に視線を落とす
「あ、あなたがたは私を、叩いたりしないですか?」
うるうると泣きそうなダークブルーのような色の瞳で上目遣い気味に見上げてくる少女はか細い声で言った。
エインは少女の傷だらけの足と、手に付いている枷でおおよそを察した。
「大丈夫……ここに君を傷つけるような人は誰もいないから」
エインはできるだけ優しく丁寧に声を紡ぎ、頭を撫でた
「よか……た」
すると少女の体から力が抜け倒れそうになるところをエインが支える
「っと、だいぶ疲れてるようだ…とりあえずは寝かせてあげよう、ネイすまんがてつだってくれ」
「仕方ないわね、なんにしてもこの子が起きたら話を聞かないとね」
「しかし、驚いたなこの子の目の色……
運命って本当にあるんだな……
………
なあ、カレン」
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