第5話 中級試験

 中級試験が行われるまであと少しになった。コツコツと努力を重ねてきた。実力を存分に発揮できればいいなと思う。

 合格は簡単ではない。だけど、なんとしても通り抜けなければならない道だ。

 中級試験も筆記と実技の両方がある。どちらも丸一日、計2日間をかけて行われる。体力の消耗も激しいことだろう。体調管理にも気をつけないといけない。規則正しい生活と栄養バランスのとれた食事、これもワールド・トリッパーとして必要なことだ。


 当日は母さんだけでなく、父さんも応援に来てくれるらしい。息子の勇姿を見たいそうだ。1人でも多く応援してくれるのはとてもありがたいことだ。頑張って期待に応えたい。

 前日の夜にはしっかりとご飯を食べて、早く寝た。ゲン担ぎでトンカツを食べたりもした。あとは一生懸命に頑張るのみだ。






 いよいよ中級試験の日がやってきた。自分がやるべき事をただこなすだけだと思うと、不思議と緊張はしなかった。だけど、油断は禁物だ。落ち着いて丁寧に取り組みたい。

 まずは学科試験から行われる。問題の見落としやマークミスなどがないように細心の注意が必要だ。問題数がかなり多いうえに、科目も複数ある。長丁場になることだろう。ひとつひとつ思い出しながら解き進めていく。

 しっかりと問題を読んでから落ち着いて考えれば、おのずと答えが見えてくる。自分の成長を実感することができた。とても嬉しい気持ちになった。手ごたえは充分にある。あとは結果を待つだけだ。


 30分くらい経ったと思う。筆記試験の結果が発表された。無事にパスすることができた。次は実技を頑張らければならない。日々の成果を思う存分に発揮したい。

 実技は翌日なので、しっかりと体力を回復させなければならない。体調を壊さないように気をつけなければならない。

 ひとまず家に戻った。母さんと父さんから褒めてもらった。褒めてもらえるのは嬉しいことだ。ますます頑張ろうと思う気持ちにつながるからだ。








 2日目、技能試験になった。魔導剣士の試験はかなり難しいものらしい。だからといって諦めるわけにはいかない。

 技の速さ、正確さと型の美しさも重要とされる。いよいよ審査が始まった。合格基準は明らかにされていない。120%くらいの力を使うことになるだろうと思う。

 順調に試験は進んでいく。いよいよ終わり近くになった。一番の大技だが、成功すればとてもプラスなる。無事に審査を終えることが出来た。









 結果は数日で分かる。ぜひとも合格していたい。応援してくれる母さんと父さんに恩返しをしたいと思っている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る