完結ブーストの謎

 拙作『神のまにまに』が完結しました。


 カクヨムでは元々底辺ワナビで、好き勝手に作品を書き殴っている私なので、連載中の反響と言ってもPV数などは推して知るべしだが、完結すると途端に伸びることがある。

 同作もそうだ。


 同じような疑問や観察を、海月さまがエッセイで記録されております。

 https://kakuyomu.jp/works/16816700426693144810


 とかくカクヨムのようなWeb小説投稿サイトでは、作品が『エタる』現象が多分に散見される。


 思ったほどPVが伸びなかった。

 反響が無くてガッカリした。

 執筆なんて楽チンだろうと思ったが、思うほど容易ではなかった。

 書いてるうちに創作の迷路に入ってしまい、作品の続きが見えなくなった。

 他、お仕事が、学業が、体調がetc……様々な事情はあると思われる。


 なので、読み専の方や、自身の創作の上で刺激になればとフォローされる方にしてみれば、「完結済」というものは、エタりのストレス無く最後まで作品を楽しめる、ひとつの担保であろう。

 かと言うとでは、めちゃくちゃのめり込んで、もう続編が待てない!というくらいのランキングを賑わす先生方の作品でなければ、私の堅い地の文で、のろのろと展開する長編なんて、きっとダルくて仕方ないとも自戒の意味で思う。


 だから、完結すると「おっ、邑楽のやつ終わったか」とようやく読んで頂ける。



 そのあたりも人気のバロメーターとして、機能しているんだろうな。

 

 私はもともと公募勢です!

 カクヨムの長編作品は完結作しか公開してませんので、エタりません!

 連載中も安心・安全のお買い得でっせ!


 と声高に訴えたところで、そこはそれ、自分の人気というものは理解している。


 だから、淡々と公開する。

 数少ないフォローしてくださる皆様も、淡々と読んで頂くしかない。


 このエッセイで頻出ではあるが、ここはひなびた峠の蕎麦屋だ。

 毎朝のれんを掲げて蕎麦を打ってはいるが、ただただ好事家の客が来るのを地味に待つ、でも自分の商売はそれでいい、そう納得しているのだから焦る必要も、流行を上手く取り入れた大手チェーンに嫉妬する必要もない。



 まぁ、いずれにせよ、ようやくひとつ片付いた。


 カクヨムで公開を待っている他の長編作品もあるが、公募用の新作プロットが2つほど、手付かずでカビが生えかけているのもある。

「はよ書け」と言われてしまいそうだが、閃きは星の瞬きと共に。

 今日も晩酌をしながら神下ろしをするしかない。

 

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