多少は執筆論的なもの

場所は変えても、変わらず頑張るあなたへ

 近況ノート新着などを見ていると、

『カクヨムもうやめます』

『断筆宣言』

 みたいなものを、ちらほらと見かける。


 最初は反響があって、それが嬉しくてモチベーション上がる。

 でもある瞬間にランキングに載らなくなったり、マイナスなコメントを貰ったり、作品が書けなくなったりしてモチベーションが下がる。

 もしくは、初めから無反響ということもあるだろう。

 やがて執筆の熱は冷めて、エタったり放置されたり、最悪はアカウント削除ということになる。

 そこに勘案すべき諸事情あれど、今まで一読もせずに申し訳ないけど、同じカクヨム作家が減るのは悲しい。



 期待しちゃうからダメなんだよ。

 期待しないで書くしかないんだから。

 私なんか大した宣伝もしてない売れ線じゃない流浪のマイナー物書きだもん。

 初めから期待なんかしてないよ。

 というか、公募勢だから。

 目指しているのは、いつでも受賞に近づくことだもん。

 苦労して書いて、その対価は編集者の辛い意見の評価シート。

 でもプロがちゃんと読んでくれるんだから、タダでも儲けものだよ。



 そりゃWeb小説投稿サイトは、その人気から書籍化って流れもあるでしょう。

 でも、世に溢れる同じような題材で、同じような作品を書いて、同じようにフォローやハートくれる人達と慣れ合うために書き始めたの? って逆に聞きたいよね。

 彼らはライバルなんだよ。

 刺激し合うのはいい事だけど、褒めてくれる訳ないんだから。

 下手したら、自分よりPVもフォローもハートも稼いであっさり書籍化するかもしれない連中なんだよ?


 それより、ブレずに書き続けたらどうだい?

 自分の書きたいものを書いて、そして高みを目指した方がよっぽど建設的だよ。

 読者は逃げるけど、文字や言葉は逃げない。

 あなたが積んだ文筆力や語彙力といった経験と知恵は、必ず次に活きる。


 そして自分の世界を紡げるのはその文字の力だけなんだよなぁ――みとぅを

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