懐かしいファミコンの記憶
関東地方は雪。
雪で思い出すのは、ファミコンの『桃鉄』だ。
寒冷前線(雪だるまのキャラ)が北限から舞い降りてくる。
それが北海道や東北などの雪国だと、スキー場は大賑わいでプラス収支となる。
すなわち臨時のボーナスがもらえる。
逆に関東地方などにやって来ると、交通網は大混乱。
マイナス収支で、さいころを振ってランダムに減収となるのだ。
子供心にこれをプレイしていて、
「東京の方なんて雪も降らないし、雪降ったらテンション上がるし、なんでマイナス収支なんだろ?」
なんて思っていたものだが。
それから数十年。
こうして大人になって、雪の積もった道をザクザクと傘と防水革靴で歩くのだ。
今日は帰宅時にはそれほど積もっていなくて、明日から三連休だからまだいい。
これが、朝だったら大混乱だったであろう。
振替輸送で使った先も大混雑の大幅遅延で、職場に着くのも一苦労。
間違いなく関東の鉄道会社にはマイナス収支。
関東で雪は憂鬱でマイナス。大人になって理解したことだ。
もうひとつ、雪と冬で思い出すのは、同じくファミコンの『MOTHER』だ。
主人公のひとりの女の子の居る雪原の国、スノーマン。
列車の駅を降りた瞬間に変わるなんとも切なげで旅愁を誘う儚いBGM。
白い吐息を漏らしながら傘を差して雪を漕ぎ、家路(もしくは職場)に向かう脳内は、スノーマンの音楽。
若い子はわからなくていい。でもわかったら嬉しい。そんな感じ。
暖房をつけて足を温めながら、公募作の執筆。
ストーリーの終盤に着手して、どうにかそれらしいものが書けたようだ。
じっくり読み返して適切な賞を選定して応募する。
と言いつつ、今年度は一本しか書けなさそう。
いろいろ忙しかったから仕方ない。そう自分に言い訳をする。
タバコを吸うと、外は白化粧。その非日常感もすごくいい。
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