現実的な日常

長谷川光太

プロローグ 


風は髪をのなびかせるくらいに、そして星は少し空にうっすら現れる。夕日は赤く、建物の屋上外枠部分に座っている男を暖かく照らす。



男は口に咥えたタバコを吹かしそ、の虚ろな目で空を見上げる。



「あの輝きが一番な星は『零』って名付けたっけ」



それは彼の独り言。孤独を紛らわすためのもの。誰も反応しない現状。



「これで良かったんだよな、、、、神様よ、、、、、なんで何も言わないんだよ!!!」


未だに反応は何もなくカラスの鳴き声がそれに反応するかのように鳴く。だが人の声は聞こえない。彼が求めた声は彼に届かなかった。



「どこで間違えたのだろうか、、、、、、全てはあの時からかもな」




彼は思い出す。あの時触れた時の思い出を。
















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現実的な日常 長谷川光太 @taime

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