第47話「雑なループもの」

ドドドッドドドドドドーーーン!!!!!

「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

それは、10年前のことであった……。

(ヘリコプターが飛ぶ音)

「やあ!久しぶりだね!」

「あなたは……誰?」

「私は、君のお父さんの親友さ。」

「そうだったのですか?でも何故ここにいらっしゃるのですか?」

「実は、君に謝りに来たんだよ。」

「えっ?」

「実は、私と君は親友ではなかったんだ。私が一方的に君を好きになってただけなんだ。本当にすまない。」

「どうしてそんなことを僕に言うんですか?」

「だって君はもうすぐ死ぬじゃないか。」

「どういうことですか?」

(銃声)

僕、倒れる……。

今に戻る。

「おい!起きろよ!」

「ん?ここはどこだ?」

僕は目を覚ました。すると目の前には金髪でロングヘアーの少女がいた。

「やっと起きたわね。大丈夫?あんまり心配させないでよね。」

「あの~どちら様でしょうか?」

「何を言ってるの?私だよ。キャンジュだよ。」

「あっごめんなさい。記憶が無いんですよ。」

「えっ!?︎ちょっと待ってよ!じゃあ私のことは覚えてる?ほら!アンジュお姉ちゃんですよ〜。」

「すみません。分からないです。」

「そっかぁ。そうだよね。あれから10年も経つもんね。君は10年前に銃で撃たれて意識を失ってたんだよ」

「へぇえ!?」

僕が驚きの声を上げると

ドドドッドドドドドドーーーン!!!!!

「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

冒頭の爆発。そしてまた僕は意識を失った。

目を開けるとそこは真っ白な世界だった。

その中心に女神のような人がいた。

僕が近づいていくとその人は言った。

女神様っぽい人 〈あなたは死にました。〉 僕 〈はい、知ってます。〉

女神様っぽい人 〈かわいそうなので特権で10年前に戻しますよ〉僕 〈はぁ……〉

僕は10年前に戻った。

(ヘリコプターが飛ぶ音)

「やあ!久しぶりだね!」

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