- 5 -
時間は少し遡る。
レイラがエイダの家を教えてもらうためにファラを訪ねていた頃。
とある森の外れにある狭い丸太小屋の中では、若い男女がひそやかに睦み合っていた。
華やかなレースのついた豪華なドレスの前をはだけて白い肌をさらしているのは、ようやく少女期を抜けたばかりらしい若い金髪の女性。
その首筋を甘く噛みながら愛撫している若い男は、健康的に焼けた肌に焦げ茶色の髪。服装こそくたびれた旅装束をまとっているが、生気に満ちた目をした凛々しい顔立ちをしていた。
一目でわけありとわかる二人は、部屋の中に備え付けられた木のベンチに腰を下ろして先ほどから荒い息を吐いていた。
「……ん、ん……セス……」
「こんなにとろけて……君のココ、すごい溢れているよ」
くちゅくちゅと、男が手を入れたスカートの中から水音がする。平静な時にそんなことを言われたら赤くなって口もきけなくなるだろうが、今の女性にはもう恥ずかしがっている余裕はない。
「だって、セスが…………あぁ、いい……」
女性は甘い溜息をつくと、ねだるような視線を男にからませる。
「セス、もっと……」
「もう何度もイったじゃないか」
「でも、もっと、して欲しいの……」
胸の凝ったリボンがほどかれてだらりと垂れ下がっている。男は目の前に揺れていた白くはちきれそうな乳房を持ち上げた。
「きれいだよ、ポリー。ああ、なんて柔らかいんだ」
やわやわとその胸を揉むと、また女性がため息を漏らした。
「ねえ、もう一度……」
「こう?」
飛び出した淡い色の先端を、男が口に含む。く、と女性は堪えきれずに声をあげながら、男の頭を自分の胸に押し付けた。
「んん……はぁ……」
「甘い……どんなリンゴよりも、君のこの果実は甘くておいしいよ」
「でしたら……もっと、召し上がって……」
「ふふ。かじったら、何が出てくるのかな」
「あぅ!」
軽く歯をたてて思い切り吸うと、女性の体がびくりと跳ねる。口の中で突起を咀嚼しながら、男はもじもじと擦り合わされている女性の足を撫で上げた。
「おや、蜜が溢れてくるのは、下の口だったか」
「そ、そこも、触れてちょうだい」
「さっき、散々触れたじゃないか」
「一緒、一緒がいいの。胸も、下も……」
素直にねだる女性は、すっかり男が教え込んだ快楽のとりこだ。
「かわいいポリー……気持ちいいのかい?」
「いいわ……とても、気持ちいい。セスの手も、唇も、すごく……」
「嬉しいよ。ここも、こんなに悦んでいる」
男は女性の足のあいだに指を滑り込ませると、敏感な蕾をむき出しにして、とろりと溢れていた蜜をそこにこねつける。
「ぁあっ!」
堪えきれなくなった女性は、歳のわりに大きな胸を揺らしながら、腰を浮かした。
「もっと……ねえ、もっと……」
「まだイキ足りないのかい」
すすり泣くような女性の声が、暗く狭い小部屋の中に響く。
「だって……なんだか、つらいの……お願い……」
女性が細く白い手を伸ばしてくる。真っ白で傷もシミの一つもないその手は、その女性が生粋の貴族であることを示していた。その指に口づけて、男は甘い声で囁く。
「そうやって感じている君は、とてもきれいだよ。このままいつまでも、見続けていたい……でも、こんなところを見つかったら、僕は君の父上に殺されてしまうね」
「どうせ……お父様は、明後日にならないと、帰って、いらっしゃいませんわ」
荒く息を吐きながら、女性は言った。それを聞いて、男は少し悲しげな視線を女性に向ける。
「なぜ僕は、君に相応しい貴族じゃないんだろう。その身分さえあれば、こんな風に、侍女にまで内緒で隠れて会うこともないのに」
「ああ、言わないで、セス」
悲鳴とも嬌声ともつかない声を、女性はあげた。男は構わずに、苦しげな顔つきで続ける。
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