第2話 卒部式

まだ気になってるだけ

だと自分は思っている



7月 卒部式があった。コロナウイルスの流行で食べに行くことはできない。

よく考えれば、自分の学年は本当に可哀想な学年だった。コロナウイルスで修学旅行は行けず

下の学年は行けるということも、不満を感じた。

中学校生活一回しかないのに。


午後の6時から8時に、集められ部員全員集まった。

卒部の空気ではなかった。いつでも会えるし。

いつでも会える…


夜に友達とご飯食べたりをしたりしたのはいい体験で友達の大切さが身にしみてわかった。 出会いは大事にするべきだ。人生が倍楽しくなる。


そこからも楽しい時間は容赦なく過ぎていき

残り40分ぐらいのとき、怖い話が始まった。夜だから余計怖く感じた。窓の隙間から聞こえる風の音、雨上がりの匂い怖さを倍増させた。


友達が怖い話してるとき、自分はあるところを見ていた。

怖い話が怖すぎたこともあるが、一番の原因は 「恋」のせいな気がした


るいさんの方を無意識に見ていた


心臓も無意識に言う 「ドキッ、ドキ、ドキッ。」

これは怖い話が怖くて鼓動がなっているのではない。すぐにわかった。今までにない経験だった。


気になってるだけ、だった


もうすぐ終わる時間

後輩からメッセージもらって部員は少しずつ帰っていった。


るいさんが教室からでた。美術部は2階にあるため一回階段を通らないといけない。その間、頭にはるいさんしかいなかった。


「最後に戸締まりをしてきます!」と顧問の先生に言う。

ホントは全部閉まっていることを知っていた。

嘘をついた。るいさんを見るため窓に走って行った。

外にはるいさんが見える。自分は背中しか見えない。顔を見たかったが諦め、窓を閉めるふりをした。


その瞬間、鼓動が跳ね上がった。振り向いた。るいさんが振り向いた。

影で気づき振り向いたのだろう。


心が高鳴る中

「バイバーイ」と声を出し手を振ってくれた。

完全にその瞬間恋に落ちた。軽く手を振る。

頭は好きの言葉でいっぱいだった

恋した。今までにないくらい。


好き、一緒にいたい。ここでサヨナラなんて嫌だと。頭の中で言葉がものすごい早さででてきた。


ここでは負われない

ここでは終われない


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あの日、君を好きになって @R_ok_Dai

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