第16話 嘘つき
他の
だが、とうの本人はそんな事どこ吹く風か言い訳など一切せずに違う事を考えていた。
(──ということは、だ。今近づいている奴は索敵に引っかからない程の上位の魔物か、それかここにいる
幸太が自分だけで完結させていると佐々木が憤怒の顔で怒鳴ってきた。
「テメェ!「
そんな事を吐き捨てる様に佐々木は言ってきた。
ただ、その事に幸太が何かを答えるよりも先に安藤が幸太を庇う様に佐々木と向き直った。
「佐々木君!そんな言い方は良くないよ!誰だって間違える事はあるじゃない!それを、その──「
幸太の事を「
「俺だってただの「
『『『──!?』』』
佐々木の言葉に先程の魔物がこちらに近付いてくるという時と同じぐらいの驚きをここにいる人達は安藤も含めて驚いていた。その佐々木の言葉に何人かの人は思い当たる節があるのか、小声だが話していた。
『──お、俺、聞いた事があるぞ。「スキル」が発現しなかった男が当り散らして自分の父親を殺したと……』
『俺もだ、それが「
『えっ……じゃあ、私達の近くにいるあの男って……
そんな事を小声だが、明らかに側にいる幸太に聞こえるほどの声量で話していた。
その事に何も言わず幸太は目をただ閉じているだけだった。そんな中、リーダーの須田と安藤が止めに入る。
「皆!今はそんな話をしている場合じゃない!ここは
「そうですよ!!きっと殺人っていうのも何かの勘違……!!!?」
安藤が何かの勘違いだと皆に伝えようとした時、それは起こった。
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