第12話 助太刀と殲滅
◆
その頃の幸太。幸太は魔物を見つける為「ダンジョン」内を高速で
幸太は普段通り走っているだけだが、高速で景色が置き去りにされていく様は
「──チッ、こういう時に限って何も現れねぇんだよなぁ。魔物が現れたら油断はしないで本気で行くつもりだが、こうも何も出ないとナァ」
いくら探しても魔物は一体も見つからない状況が続いてイラついていたその時、漸く10メートル程先で何か戦っている様な物音が聞こえた為全速力でその先に向かった。その先には多くの魔物に囲まれた「冒険者」と思われる人達がいた。
「チッ、冒険者?に先に越されたかァ。……あぁ?なんかあの冒険者達魔物に押されてねぇか?俺にはそんなに強そうに見えねぇ魔物なんだがそんなに強いのか?」
「冒険者」達が魔物と戦っている状況を見て幸太は違和感を感じていた。今の自分には目の前の魔物が強そうに思えないのだ。特に慢心しているつもりは無いが以前までは手が出せない様な魔物なのに弱い様に感じてしまうのだ。幸太がそんな事を考えていた時「冒険者」達の陣形が崩れる。陣形が崩れた隙を狙う様に魔物達は後衛にいた人々を襲う。
「チッ!!前衛にいる奴らは魔物に阻まれていて助けに行けねぇじゃねぇか!
愚痴を言う幸太だが、根が優しい為か目の前の魔物に襲われそうになっている人々を助けに向かう事に決めた。
そんな幸太はたった一歩。たった一歩を幸太が踏み込んだだけで3メートル先にいた黒い体の
ドカッ!
そう、ただ軽く先制の為「パンチ」を入れただけなのにただの殴りでは到底出ないであろう音が鳴ると殴られたゴブリンの様な魔物は物凄い勢いで「ダンジョン」の壁にぶつかり体が物理的に破裂した。
『『──は?』』
幸太自身も驚いたがそこにいる全員が今起こった事が何が起こったか理解出来無かった為一旦全員の動きが
今起こった事を考えるのは後にして目の前の魔物達を
勿論、笑いながら。
「おいおいオイィ!!これが本当に魔物かぁ〜?弱ぇんだよー!」
幸太が他の魔物に近づき蹴りで
その光景を見ていた「冒険者」達も驚いている場合じゃなく「自分達も倒すぞ!彼に続け!!」と黒い身体の
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