第14話
「あ~、頭痛いな」
さっき『身体強化』を限界まで脳にかけてしまったせいで頭がががが。
できればかえって不貞寝してしまいたい。
だがLvを上げたいという好奇心の方が強い。
さてと森についたことだしLv上げに専念しますかね。
ここで探すはド○クエでよく最初に倒されるモンスター『スライム』である。
120日前ぐらいにあったスライムはここら辺の浅い場所であったんだが…探してもどこにもいないな。
一応魔術には探知をする魔術があるのだがあれを使うと頭が痛くなるという副作用があるから今使うと軽く言って死んでしまう。
それじゃそろそろ本腰を入れて探しますか。
…1時間経過…
「ははは…全く見つからんな」
あちこち探したが全く見つからない。
まじでどこにいるんだ?
…さらに2時間経過…
「いねぇ」
現在の時間はだいたい午後の2時ぐらいだろうか。
スライム探すのにいつまでかかってんだっていう話だ。
つーかまじでモンスターいないな。
というかモンスターっていう言い方はこの世界では少し違う。
この世界では『魔物』と『魔獣』に大まかに分けられる。
まずは『魔物』というのは魔力を持つ怪物といった解釈となっている。
また『魔石』を持っている個体は強いものが多く逆に『魔石』を持っていない個体は弱いとされている。
しかし怪物ということには変わりない為強いやつは強い。
また長く生きたり突然変異を起こすことで姿が変わったりすることがある。
そして『魔物』は知性を持たないものが多い。
次は『魔獣』についてだ。
『魔獣』については魔力を持つ獣といった解釈でオッケーだ。
『魔石』は必ず持っており獣より身体能力が高い為攻撃を当てるのが大変だという。
姿形は獣と変わらない奴もいる為普通の獣と見分けがつかない。
知性を持つものも多く厄介な奴である。
また長く生きることで『霊獣』となりさらに長く生き『精霊』となるとなりその格が上がることで『精霊獣』となる。
また他にも『聖獣』『超獣』『獄獣』『神獣』となるとされている。
まぁとりあえず『魔獣』はやべぇってわけだ。
ここまで『魔獣』のことをいっていて『魔物』が弱く見えるがそうではない。
『魔物』は突然変異や進化することで『霊獣』以上の身体能力を得ることが可能でありそれこそ国一つを軽々しく壊す程度の力を持つものへと進化するものもいる。
つまりはどっちにしても強いことには変わらないということだ。
さてそろそろ現実逃避をやめて探しますかね。
…1時間経過…
「よ、ようやく見つけることができた」
俺の目の前には某大衆RPG同様プルンとした形をしている。
まぁ前にも見たのだが。
…倒すか。
いやでももう少し観察しよ…。
…もう少し。
…あとちょっと。
…あぁなんか癒されるなぁ。
………………。
…1時間経過…
…よし。
そろそろ倒すか。
倒しづらいがLvupの為だこれは致し方ない犠牲なのだよ。
あーこられらる、こられらる。
そうこれは致し方ない犠牲なのである。
だから俺は悪くはない。
QED証明完了。
「ここであったが百年目!勝負だ!」
そして俺は地を蹴りスライムへと駆け出した。
スライムへとそのまま近づきローキック!
からのそのまま蹴った足を地面に着き回し蹴りをくらわせる。
『…』
なお当たらない模様。
…ちくせう。
俺は薬草しか食べていないせいで普通より体の成長が乏しい。
そのためどうやっても足がそこまで届かない。
仕方ないちゃんと近づいて殴るか。
ちゃんとファイティングポーズをとり攻撃が当たる位置まで移動する。
「ふぅいくぜ?」
正拳突きをくらわせた後一回拳を引っ込めてからファイティングポーズへと戻し逆の拳を手刀の形へと変え突く!
からの引っ込めて肘でアッパーカット!
そしてその肘を顔面へ叩きつける!
そこから反対の拳で腹を殴りつけた後少し後ろへと下がった後ポーズを戻し急接近し北○百裂拳の如く拳を殴りつける。
「…だめだこいつまるで効いてないわ。どれだけ殴っても『ポヨン』しかならないしな」
反撃しないところを見ると敵としても見てないな。
いいぜやってやる。
「頭いてぇ」とかいってられるかよ。
「『身体強化』フルバージョン!限界まで身体能力を上げた俺をさっきまでの俺だと思うなよ?」
俺の体から粒子が少しずつ舞い出す。
そしてもう一度ファイティングポーズを取り拳を握りしめて振りかぶる。
そのままスライムへと振り下ろし…。
『ドゴォォン!』
スライムに当たった後そのまま潰れていった。
スライムがいた地面を破壊しながら…。
「名付けて『崩撃』かな…。」
…何いってんだろ俺、厨二かよ。
さて土の魔術で地面を戻す作業でもしますかね。
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