第12話

「ふぁぁ…よく寝たぜ」


昨日ようやく120日かけて翻訳が終了した。

そしてそのまま疲れて熟睡してしまったらしい。

4ヶ月かけて読み終えた本と論文の内容はとても有意義なものだった。


「さて、ステータスはどうなっているだろうか」


毎日のように『身体強化』を行ったおかげでMPと魔力が上がりまた工夫の仕方を覚え部分的な強化や過剰な強化も可能となった。

まぁ試したことはないがおそらく過剰な強化よりさらに強力な強化も可能と言えば可能だが発動した後のことを考えるとあまり発動はしたくないものである。


さてと開示!


名前:レナ

性別:女

種族:人間

年齢:5

職業:なし

状態:なし

レベル:1

HP:2 MP:127

腕力:1 体力:1 俊敏:3

知力:5 魔力:125 器用:7

精神:100

スキル

雑食:Lv8 執念:Lv5 気配遮断:Lv8

採集:Lv2 精神耐性:Lv Max 畏怖耐性:Lv 8

病気耐性:Lv2 消化強化:Lv7 身体強化:Lv9

自動回復:Lv1 治癒の身体:Lv3 精神統一:Lv7

魔の理解:Lvー

称号

転生者 孤児 死と生の狭間を体験せし者

草を喰らう者 癒す者 克服者


かなり変わっているな。

しかし本当にMPと魔力が増えたな。

そして何故か増えている精神という項目。

これがわからない。

まぁいいとりあえず内容を確認してみようか。


採集:Lv2 採取の上位互換。採取した物の品質を向上させる。

畏怖耐性:Lv8 恐怖耐性の上位互換。畏れ多き者への耐性を得る。

治癒の身体:Lv3 癒しの身体の上位互換。任意で触った者の身体を治癒する事を可能とする。ただし一週間に5回しか発動することができない。なお効能は身体の一部欠損を治す程度。(薬効の体液→癒しの体液→癒しの身体→治癒の身体)

精神統一:Lv7 何もしない状態で集中すると精神を回復することができる。

魔の理解:Lvー この者『魔』を理解した者。Lvup時にMPと魔力と知恵に成長補正がかかる。


わぉこれはすごいね。

『採集』は薬草ばっか採取してたからだな。

あといつのまにか『薬効の体液』は4段階進化しているし『魔の理解』は今Lv1の俺からしたらチート級の代物だ。

苦労した甲斐があるってものだぜ。

『精神統一』は黙秘権を行使する。


さて次は称号だ。


癒す者:この者癒しを蓄え与える者。

効果:『癒しの体液』を『癒しの身体』へと変化させる。

条件:癒しを一定以上摂取して蓄える。


克服者:恐怖を克服した者。

効果:『畏怖耐性』を取得。


ふむふむ体液から身体へと進化したのはこのせいだったか。

まぁそりゃ120日間も薬草を食べ続けたら『雑食』は上がるしこうもなるわな。

克服者は…まぁそれはどうでもいいのだよ。


今食料である薬草は数日前にまた大量に採取してきたからまだある。

となると次はついにLv上げをする番か?

いやいやここは本で見て学んだ魔術を使ってみるか?


「うーん…。コイントスでもしようか」


表が出たらLv上げで裏が出たら魔術の練習だ。


「さてどっちが出るか…なっ!っと…裏かということは魔術の練習だな」


草原に移動しますかね。

誰もいない事を確認してダッシュ!

ローブを羽ばたかさせ走り出す。

まさにその姿は…姿は…すいません思いつきません。


あっちなみに今の季節は前世で言うと春である。

冬は凍え死にそうだったぜ。

前世は春夏秋冬と語呂が良かったがこの世界では暖熱冷凍(暖期、熱期、冷期、凍期)となっている。

語呂が悪いなぁ。

あと3ヶ月ごとに季節が変わる。

今は2月頃となっている。


さてここら辺でいいか。

周りには草しかないから火はあまり使えないが他の属性は使うことができる。


えーと確か本の情報だと…。

魔法陣を作るには指先に魔力を集めて自分で描くか手をかざして頭の中にイメージしながら魔力を放出する事で魔法陣を作成するんだったっけか。


「じゃあ早速やってみるとしますか!」

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