第10話

帰宅したら母さんが飛んできて。

彼女ではない女の子、橘さんを穴の開くほどジロジロ見てた。


「やだー!めっちゃ、かわいい子じゃない!

派手だけど!!」


「凄いじゃない、シンジ!お持ち帰りね!!

って彼女じゃないかぁ...」


「ごめん。うちの親、変なテンションで。

取り敢えず、お風呂入る?それともすぐ寝る?

座敷に布団敷くし...」


「あ、シンジ。座敷は今や物置になってる。

母さん、今、断捨離してて。要らない洋服とか物とかところせましと置いてあるから、

シンジの部屋で、寝泊りさせてあげて」


「ええええ」


チラリと真横にいる橘さんを見ると。

真っ赤になってた。

男慣れしてるはずなのに、この反応、どゆこと!?

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