第9話
携帯を持つ手が震えていた。
母さんはなんて反応するだろ?
「実は女の子を泊めなきゃいけなくなって、その...事情があって、、」
「ふーん。彼女??」
「なわけないか!」
母さんは一人ツッコミして
上機嫌で、それから「いいよ」と言った。
「その子、帰れなくて困ってるんでしょ?
じゃ泊まらせてあげればいいじゃない!
ところでどんな子?」
「えーと。その、かなりド派手で、その...」
ヒソヒソと。聞こえないように。
俺は母さんに伝えた。
「ふうん。そうなんだ。
母さん寝ないで待ってようかな。。」
電話を終えて。
俺は彼女と外に出た。
「俺の家、こっち。すぐなんだ」
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