恋ってこうゆう事なんですよ

付き合って、もう一カ月になった。

付き合ってから、後輩の事を考える時間が多くなり、一緒に帰る時はいつもとは違うドキドキかんがある。


最近は病気ではないかと思ってしまうほどだ。

そんなことを思いながら、後輩と一緒に帰っていた。


「そうしたんですか?先輩」

「最近俺変なんだよね」

「何がですか?」

「いや、最近お前を見るとドキドキするんだよ」

「え、え、え、どうしたんですか先輩~告白ですか~」

「それに、お前が何をしているのか考える日が多くなっているんだ」

「くにゅうう...」


何故か自分が思っている事を言っているだけなのに、後輩は顔を赤くしている。

そんなに自分が言っていることが恥ずかしいことなのではないかと、考えてしまった。


「へ、へえ~先輩はようやく私の魅力に気づいたんですね~」

「魅力?」

「もう、鈍感なんですから」


何故か後輩はぷく~っと膨れた顔で起こっている。


「もう言いますよ、先輩が今抱いているのは恋なんです。」

「これが、恋?」

「そうです。私を見てドキドキをするんですよね!!」

「めっちゃする」

「私の事を考えているんですよね!!」

「毎日考えている」

「もっと知りたいと思いますよね!!」

「そうだな、お前が怒っている顔を見れてうれしいと思った。」

「それが、恋なんです」

「これが、恋なんですか...」


少し、考えた。

恋について知れた。好きとは違うのかな、違うんだろうな...


「どうして、そんなに恋について詳しい?」

「それは、私もそうだったからです。」

「え?」

「先輩鈍いじゃないですか、私は先輩の事が好きで恋していたんです。」

「そうか...」


え、そうなの表面上はクールに発言しているが、内心は(え、マジで全然気づかんかった)って思ってる。


「私は先輩が恋って何、って言ってきたときチャンスだなっと思いました。私と同じ苦しみを味わってほしかった」

「確かに、苦しかった」


自分はそれほど気にしていなかった、後輩の事を...

だが、同じ苦しみをわかって自分はやはり後輩の事が昔から心のどこかでは好きで、恋についてついて知りたかったのそのせいではないか?


俺は決意した。

こんな、恋について知りたかったから付き合うじゃなくて好きだから付き合いたい、恋したから付き合いたいそんな単純な気持ちで付き合いたい...


だから俺は言う...


「改めて森本、俺と付き合ってください」


改めて言うと、付き合っているが断られるのではないかと本当にバクバクと心臓が弾け飛びそう。

手汗はびっしょりとかいている。後輩の返事が返ってくるまでの10秒がまるで10分に感じるかのように時間が長く感じる。


「はい、私も改めてよろしくお願いします。種岡先輩」


後輩の返事を聞いて、全身の力が抜け、自分が全身に力が入っていたのだと気づいた。

後輩の少し、うるっとした目に本当に自分と付き合ってうれしいんだなっと思った。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

恋って何ですか、じゃあ付き合って見ませんか? 暁 とと @hatipati

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ