第9話 私はクリスタルチキン ヒートです。

 現在ロンガスタ鉱脈最深部に到達

 まあ最深部かは分からないけど。

 私は溶岩で何とか生きていたものの、ながされてしまい、結局訳の分からないところに来てしまった。

 あのコウモリ絶対に許さん。

 くらえ、エンカウントカース

 [ゲネリーバットに発光、足のかゆみを付与しました。]

 使えねー。

 まあいいや。

 えーとマップを見ても、ああダメだ全然使えない。

 やっぱり地図機能ってあれなのかな。

 自分が歩いたところがどんどんと埋まっていく感じなのかな。

 もしくは未開拓地なのかな。

 まあでも後者の方でしょ。

 だってロンガスタ鉱脈なんて聞いたこともないし。

 もし地図で埋まるんだったらこの鉱脈のことは知らないはずだ。

 だから今は気ままに歩こう。

 クリスタルチキン ヒート Lv1 最大レベル1

 HP70000000 MP8000000

 攻撃力18000000 魔法攻撃力18000000 防御力2000000 魔法防御力2000000 素早さ500

 スキル 飛翔 火炎耐性 麻痺耐性 火炎攻撃 神速 空転 自動回復 不屈の闘志 エンカウントカース 死屍還元 月光浴 ナイトメアクリーチャー 墓詰め ドラゴンエンブレム 影移動 シャドーデコイ 影魔法 闇魔法 五獄の禁術闇 アサシンモード  サイレント 遠方視 透明化 魔力誘爆 強情 アクロバティック メテオドライブ クリスタルシールド ソリッドモード シールドモード クリスタルカウンター ヒートハート 溶岩遊泳 ルビーエナジー

 


 そして1日経った。

 [05:23:69.53]

 あっやべ。

 そうじゃん制限時間あるじゃん。

 どうしよう本当にどうしよう。

 よくよく考えてみたら素早さ500って何。

 全然すすまないんだけど。

 私は走った。

 とにかく走った。

 しかし1時間かけて結局300mしか進まなかった。

 こんなのことってある。

 だってさ、人間時代はまだそこそこ運動できる系女子に入ってるよ。

 運動部入ってたし。

 それでもこの距離で疲れるとはあのステータスさては人間用じゃないな。

 私は息を切らしながらも前へと進んだ。

 いて。

 私はなにかにぶつかった。

 壁、まさか行き止まりなの。

 の割には何故だろうか。

 なんというか壁なのか。

 岩っぽくないし壁じゃなさそうなんだけど。

 「あれ、なにか当たったのか。」

 私は声のした方向を見た。

 さ、、、、さ、、、、、、サイクロプスだーーーー。

 そう、私の目線からでは巨人で1つ目で棍棒を持った原始人の格好をしていた化け物であった。

 さっき当たったのは壁ではない。

 サイクロプスの足である。

 「ん、なんだこの鶏。キラキラしてる。」

 そ、そうだ。

 よくよく考えてみたら私はクリスタルのチキン。

 一見したらただの新種のニワトリか宝石に見える。

 だけど流石に食べようとはしないはずだ。

 「でもなんか美味そうだな。」

 あ、これ死んだ。

 なんてそんなことさせるかー。

 [スキル アクロバティックを発動。]

 私は華麗にサイクロプスの足から肩まで素早く昇ってきた。

 [スキルソリッドモードにより、攻撃力が∞となります。]

 私は羽を剣のようにする。

 [スキル強情により、HPの分素早さをあげます。]

 [スキルドラゴンエンブレムにより、龍の権限を一部使用することが出来ます。]

 [龍の権限により、魔法攻撃の無力化を行います。]

 [スキルルビーエナジーにより、火属性攻撃へ変更。]

 [スキルヒートハートにより、火属性による火力を2倍にします。]

 つまり今の私は攻撃力∞×2と素早さ18000000と魔法攻撃の無力化を備えている。

 これで死なないことは無い。  

 私は某巨人マンガのようにうなじを羽で切り落とした。

 ふ、すまないな。

 この世界は弱肉強食なんだ。

 さあこれで進化できる。

 「どうやら貴様は勘違いしているようだ。」

 「誰があの一つ目巨人だと思ったのだ。」

 あれ、これってもしかしてやばい。

 しかも進化出来てない。

 サイクロプスの体がみるみるうちに膨らんでいき、そして破裂した。

 「だが貴様は許してやろう。我の封印を解いてもらったからな。」

 破裂した際にものすごい爆風が起こり、ロンガスタ鉱脈の半分は消し去った。

 えっだれ。

 見た目はとにかく金鎧を着ていて、右手には槍を持ち、そして羊の角が生えている。

 「我が名は魔轟神ゴルク。最古の悪魔であり、原初の魔王、そして五獄の属を持ちし闇の象徴。」

 え、五獄ってまさかスキルの。

 「封印を解いてくれた貴様には褒美をやろう。」

 ゴルクが手をかざすとタイマーがどんどんと増えていき、そして気がつけば元に戻っていた。

 「我でも世界の干渉ができるのはここまでであろう。」

 待っ待って「コケー。コケコケー。」

 あっそうだニワトリだった。

 「残念ながら今貴様と語り合う時間はない。さらばだ。」

 そういうとゴルクは姿を消した。

 [スキル オーバーモード リミッター解除を獲得。]

 [神との接触を果たしたため、固有スキル 神殺しの権利を獲得。]

 [クリスタルチキン ヒートが進化可能です。進化しますか。]

 まあ結局このタイマー意味なかったけどね。

 [クリスタルチキン ヒートはソードオブバードに進化しました。]

 [スキル マキシマムインファイト ディメンションスラッシュ ソードモードを獲得。]

 [進化したことにより、ワールドモンスターガイドに登録されます。]

 だけどこの時の私はまだ知らなかった。

 




 「お前の名前はなんだ。」

 1人の男がこちらに剣を向けている。

 勇者ともいえる姿であった。

 「私の名は死告 別名覇鳥神 ヴァルグルム」

 私はもうこの世界の真実に到達した。

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