第8話 私はクリスタルチキンです

 拝啓お父さん、お母さん

 元気にしていますか。

 私は今異世界に転生するという王道展開を迎えました。

 普通はTheチートの主人公転生と思いましたが、まさかのヒヨコという最悪の展開を迎えました。

 そして聞きたいのです。

 私は何故死んでしまったのでしょう。

 もしこれが聞こえているのでしたら私のスマホとかパソコンのデータを消してください。

 というかぶっ壊してください。

 まあ聞こえる訳では無いでしょうがとりあえずさようなら。

 2度目の人生は真っ当に行きます。

 まあ今落下中ですが。

 ああー死ぬー。

 もう死ぬー。

 というか地面見えてるー。

 クリスタルチキン Lv1 HP9000000 MP900000

 攻撃力100000 防御力1000000000 魔法攻撃力100 魔法防御力1000000 素早さ100

 スキル 飛翔 火炎耐性 麻痺耐性 火炎攻撃 神速 空転 自動回復 不屈の闘志 エンカウントカース 死屍還元 月光浴 ナイトメアクリーチャー 墓詰め ドラゴンエンブレム 影移動 シャドーデコイ 影魔法 闇魔法 五獄の禁術闇 アサシンモード  サイレント 遠方視 透明化 魔力誘爆 強情 アクロバティック メテオドライブ クリスタルシールド ソリッドモード シールドモード クリスタルカウンター

 私は地面に落ちたが、無事であった。

 助かった。

 [固有スキル 絶対防御により、高所ダメージを無効化しました。]

 あーそうですかそうですか。

 ていうか実質固有スキルが確認できないのが難点なんだよねー。

 だってさ、詳細とか知らないのに勝手に発動するのはめんどいのよね。

 まあ別にいいけど。

 でもさ、逆にちょっと怖くない。

 だってリスクがないんだよ。

 無償なわけないじゃないか。 

 ああ、どうしよう。

 結構落っこちてきたし。

 まあ散策しますか。 

 私はマップを起動し、周辺を調べた。

 えーとどうして真っ黒なんだろう。

 もしかして開拓しないといけない系。

 するとでかいコウモリが現れた。

 あれ、もしかして死んだ。

 いやいや流石に。

 コウモリは口を開く。

 その口からなぜかは分からないがエネルギーが溜まっていっていた。

 ・・・・・・

 あっ、これ死んだわ。

 [ゲネリーバットが超音抹消波をはなとうとしています。スキルシールドモードを使いますか。]

 うん使う。

 というか使うしかない。

 [シールドモードを発動。防御力がむげんとなりました。]

 コウモリが波動を放つ。

 しかし、私は無事であった。

 そう、私が。

 私だけが。

 後ろめちゃくちゃえぐれたよ。

 向こうの壁とか貫通してマグマ出てきて・・・・

 マグマ出てきてんじゃん。

 おいバカコウモリ。

 私たち死ぬぞ。

 マグマで焼かれるぞ。

 するとコウモリは上に波動を放ち、そのまま上に行った。

 あのやろーー。

 私はその光景を見ながらマグマにのまれた。 

 あーーー。

 絶対死んだ。

 さようなら。いい鳥生だったよ。

 [クリスタルチキンが進化可能です。進化しますか。]

 うん知ってたよ。

 だってこれ2回目だもん。

 死ぬわけないよ。

 [ちっ、進化しますか。つかしろよ。]

 あっなんかすいません。

 [クリスタルチキンはクリスタルチキン ヒートに進化しました。]

 [スキルヒートハート 溶岩遊泳 ジュエルエナジー ルビーを獲得。]

 [進化したことにより、ワールドモンスターガイドに登録されます。]

 溶岩がどんどん下に流れていき、私は何とか生き残った。

 そして分かったことがある。

 この世界ではKYが必要である

 

 

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