第5話 私はハンターバードです。
あーこんばんわー皆さん。
私は今現在進行形でベッドの上で丸くなってます。
いやーなんか久しぶりに寝れるわー。
実はあの後少女がお礼とか何とかでその少女の家に今居るんだよ。
見た感じは森に囲まれた少し年季の入った家だったね。
でも中は以外に綺麗だったからそんなもの関係ないよ。
「鳥さん、これどうぞ。」
少女は豆を少量皿に入れ、私の手前に置いた。
あっそっか、私ってそういえば鳥なんだった。
というかやっとニワトリじゃないっていうね。
それにハンターバードって何。
フクロウじゃないの。
でもまあいっか。
「ハンターバード レベル1 最大レベル1 HP20 MP60000
攻撃力8000 魔法攻撃力8000
防御力100 魔法防御力200 素早さ10000
スキル 飛翔 火炎耐性 麻痺耐性 火炎攻撃 神速 空転 自動回復 不屈の闘志 エンカウントカース 死屍還元 月光浴 ナイトメアクリーチャー 墓詰め ドラゴンエンブレム 影移動 シャドーデコイ 影魔法 闇魔法 五獄の禁術闇 アサシンモード サイレント 遠方視 透明化 魔力誘爆」
現在は真夜中。
あーあの豆美味しかった。
私は出された食事に満足していた。
今から異世界に馴染むのならこの少女と一緒に暮らすのが1番幸せではないかと思った。
それにもう1日経つのか。
今思うと波乱だったな。
まずいきなり死にそうだったし、そこからドラゴンに会うわモンスターに会うわで大変だった。
というかここどこなんだ。
情報が少ない。
それに、この少女1人でここに暮らしているけど親とかもいないしモンスターが多くいる所でなぜ移動しない。
まあ、考えるだけ無駄か。
私は寝ようとすると画面が開いた。
ホログラムのようであり、色々と書かれている。
「固有スキル 狩人の世界の効果で何者かがこちらに近づいています。」
固有スキルか。
いつも頭から直接語りかけていた声がなく、ただ画面に表示させているのに私は少し驚いた。
また、レーダーも出ており、1つの丸が私に近づいていることが分かる。
あれ、そういえば今あの子寝ていないよね。
私はベッドに目を向け、その後に家を散策した。
なるべくレーダーに映った丸を避けるように動く。
数分後
私はどこかの書庫に着いた。
その書庫には様々な本が入っている。
私は1つの本を手に取った。
うっ、読めない。
そういえばここ異世界だった。
日本語なわけないよね。
[固有スキル 世界の住人を獲得。]
すると文字が段々と変化していく。
あっ日本語になった。
どうやら固有スキルの世界の住人で文字などが全て日本語に変換されていた。
えーと私が開いたのって図鑑?
その本に書かれていたのは薬草だった。
薬草の特徴や場所、加工方法や育てかたも書いている。
それに、暗いところでも私の視界では明るく見えている。
もしかしたらもう1つの固有スキルがあるのか。
ってそうじゃなくてもっと別の本を探さないと。
私は本棚をよく見回した。
あったあれは多分情報としても結構いいはず。
私が見つけたのはこの世界の歴史本であった。
ちなみにその本は私の手に、いや羽に届かない場所にある。
まあこれ使えばいいんだけど。
[影魔法 シャドーハンドを発動しました。]
影から出た手はその本を掴み、私の手前に持ってきた。
えーとなになに、この世界は神によって全てが滅びそしてもう1つの神とある1つの生物がこの世界を新たに作り出した。
そしてこの世界が作られると同時にある1種の魔法を封じた。
それは・・・・
「あれー、どうして鳥さんがここにいるの。」
私は少女の声を聞き、振り返った。
「ああーもしかしてバレてたんですかー。それは残念ですね。」
少女は何も無いところから杖を出した。
えっ、いやいやなんですか。
まさか、あの時のレーダーの奴ってもしかして君か。
そうなら早く逃げよう。
「逃げようとしないでくださいよー。」
私は書庫の窓から急いで出ようとした。
「はいバリア。」
窓から出ようとすると私はなにかに激突した。
あれ、なにこれ。
私はその窓に触る。
見えない壁があるみたい。
「だから逃げないでくださいよー。バイタルチェーン」
少女の杖から鎖が出てくる。
私はそれを飛びながら避け、少女に突っ込んだ。
くらえ、火炎攻撃。
私は燃え出し、少女はそれに気づきしゃがんで避けた。
書庫から脱出し、私は影の中に入る。
危なかった。
いやほんとに怖いよ。
でも彼女がなにか気になる。
とりあえずこれで戸惑え。
[エンカウントカースにより混沌の魔女は寒気 逆転 眠りとなりました。]
魔女だったのか。
すると少女は両腕を組みながら眠ってしまう。
起きようとするとなぜか眠ってしまう。
そしてバリアの効果が消えた。
おっやったなんかバリア消えた。
あれ。じゃあ魔女はどうなったの。
私は少女の所へと向かった。
少女は死んでいた。
どうやら凍死したらしい。
起きようとしても眠ってしまうという最悪な状況を作ったのだから。
[ハンターバードがエンタメチキンに進化しました。]
[スキル 強情 アクロバティックを獲得しました]
[進化したことによりワールドモンスターに登録されます。]
まあ、結局嘘なんだけどね。
私は外に出た。
外はまだ暗かったが、私はそれでも歩み出した。
数時間後
鳥がチュンチュンと鳴く。
少女は目を覚ました。
窓から来る朝日の光に少女は眩しさを感じた。
「あれ、鳥さんは。」
少女は開かれていた本を見た。
その上には白い羽が乗っていた。
すると少女は笑い、「行ってらっしゃい」と告げた。
いやー正直焦ったよ。
私が与えた呪いの中に逆転があって助かったよ。
逆転・・・全ての行動による意思決定を逆にする。
つまり、その少女が死ぬと意識すると返って生きちゃうんだなこれが。
いやー本当に良かった。
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