第14話 ポーカー 終末 カッター
M博士はF助手の待つ部屋へと入った。その部屋には『入る物』『入らない物』という二つの箱があり、その中央にF助手が座っている。
満面の笑みでM博士は作った発明品を手渡した。『なんでも切れるカッター君』だ。
F助手はそのカッターを右手に取り左手に厚紙を持ち始めた。
M博士の前で厚紙をきるのだろう、そう期待したM博士は満面の笑みでF助手を見つめるとハサミを使い厚紙を切る。
F助手は『なんでも切れるカッター君』を『いらない箱』へと入れるとM博士はショックで3日寝込んだ。
◇
M博士はF助手の待つ部屋へと入った。その部屋には『入る物』『入らない物』という二つの箱があり、その中央にF助手が座っている。
満面の笑みでM博士は作った発明品を手渡した。『絶対にポーカーで勝てるトランプ君』だ。
トランプに埋め込んだナノマシンがペアになるように出来たトランプ。
F助手は見事なカード捌きでM博士と自らの前にトランプを全て別けた。
M博士がポーカーかと思い戸惑っているとペアになったカードを次々に場にだされる。
これがババ抜きだ。と知った時には助手は手ふたが無くなり勝ち誇っていた。
F助手はテーブルの上にある『絶対にポーカーで勝てるトランプ』を『入らない箱へ』へと入れるとM博士はショックで5日寝込んだ。
◇
M博士はF助手の待つ部屋へと入った。その部屋には『入る物』『入らない物』という二つの箱があり、その中央にF助手が座っている。
満面の笑みでM博士は作った発明品を手渡した。『絶対に終末を回避できる装置』だ。
赤色と青色のボタンがあり、赤色を押すと世界が滅び、青色を押すと世界が助かる。という装置である。
F助手は大変に驚き満面の笑みを浮かべる。
F助手はその装置の赤色のボタンを連打した、驚いたM博士は助手の腕をつかみその行動を無理やり止めた。
F助手はM博士に振り向くとディスクにあったリモコンを押す。
壁に大型スクリーンが出てくると
そこには2年も前に隕石で粉々になった地球が浮かんでいる。
M博士は思い出した。外宇宙を調査し地球に戻ってくると既に地球は滅んでいたことを、いまはこの女性型ロボの助手と宇宙船の中で暮らしていた事も。
F助手はテーブルの上にある『絶対に終末を回避できる装置』を『入らない箱へ』へと入れるとM博士はショックで10日寝込んだ。
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