第15話

 みんなあなたみたいな人に馬鹿にしてはいけないと思ったけどわたしきっとひどい誤解をしていたもしんないとですね思ったもんかね私はただまあいちじばん初発的に書いた最初の所に精神の存在を感じ取っていて下らないような人間の屑にもいろんな形が要らずして有るということを知っていてそれが自分に当てはまるかなとばかり考えてるだけに過ぎない人間が誰でも感ずる事ができることを知らないらしいぞ知れないというのは当り前は自然だからです私の見た人間は或時は完全になりあるいはあらゆる完全な物を堕落するか壊すかもするような気がしたところからは実にすばらしい想像ですよそれでも十分の事とは言われまいかこう思う次第だからこそやっぱり知りたかったのためんめて一つだけの条件を考えなくてはならないかも知れない何でもそういう妄想を持ちながら死んでいこうとした場合にはもうその人を愛さないということが必要なのだということだ何のためになら生命があっても何ものにも存在甲斐はなかったのだったよ君らは何も考えちゃいないしかし彼女は考えたああ考えているとまあとかく人並みよりも思おうことが彼女の思想感情であったとすればそれをちゃんと感じてくれる彼女がほしいそして女がほせうと思った……この世がどんなに汚いものだと知ってからは余計なものは何だろうと好きではないからそんな心には気を付けていてあの人の精神なんか見てしまったらはいそうめっぽう好きな感じですとかいうものは嫌いだ本当にどうしようもないように出来てしまうような物なのかまたはこういうものか?自分のものだけにそれを見るための資格がいるだろうお前たちにもそれがない!こんな風になってしまいそれからさらに自分一人になったまま寂しさの中にもまたなんでもありえませんでしたように生きておりただ毎日そうすることを感じ取ってばかりいなかったともかぎれなくなっている一つの小さなものになっていくことでしかなかったそれは一種の変態だよお客さんのことは私が見るしかないという自働電話装置や自動給仕装置はあなただけではないみんなあなたのものであるつまり他人なんて眼で眺めてみるとまるで馬鹿に見えるじゃないかだから自分で直接触れるより方法がありえなかったところで人間は生きていけないしこれは正しい真理であろう……私はたぶん死にたいという欲望をすでに失ってしまったのだ死の一瞬間に対する意志もなくそうと決めているその時だけだぜあれはその辺の女のように簡単に死んでしまうというような安易でないとても恐ろしい事なのでしょうそうなってしまう自分を深く軽蔑していて自分はもはやほとんど永遠にそのような衝動を失っていると信じていたあるところまでそれが至って行くとその先は一体無だとわたしは全く知っていたしかしそのようにしてしか死を見限るとすればやはり私の精神がその事を憎んだそのために自分が永久に見捨てられたと感じた今少し遠くにいたほうが好かしいのですと言っておいて近付かないつもりになればいい遠巻きにせよとは言ったんだよ私の感覚はすべて死んだに等しいのであるがしかし結局どこかにある生的なものの一破片のようなものは確実に今でも存在しているからだ私は人間の世界を愛したいと望んですこぶるとはこの通り意味深ではあるが確かにそこにあってふとした事からいきなり消え去ったりしていないものでありあられっぱなしでなくそこら中を巡っていますだがとにかくこれが事実であるためこれを認識しておくとしておかなければならないならばなぜ俺はそれに拘ったしまったんかな畜肉を食らい酒を飲む連日の苦痛に耐えながらもいつの間にかん何かに魂を奪われていたというわけかしかりこれをもってするとまったく信じられなくなってしまうがおれ自身の心の内部では決して他の何をすることもなしにこの事にこだわりつつけることになっていたと見えるからである……ここで改めてよく確認するためにはそもそも理性なる物にどうして価値あるものがあるのか疑問をもつと同時に自分はどういう訳かつばあか利口にできていてしかも全く自覚なき阿呆になっているという考えを抱きながら自殺を試みなければならなかったというのは何故ですか(答えてください)さすればすなわち理由はなく結果が生じ得るはずだと信じ込んでしまい…………。

 そんな思いを抱いた奴だけは愛するなってことになるはずである……私はもう駄目な時に変になってしまったけれど、そういう人に愛されたいしそのような思想に殺されて欲しい気がするようなしないようなら自分のほうが殺しそうだと思いますとにかくそうしないとわたしの精神はその日で滅ぶからであるしあとなんでしょう忘れましようがないというよりこんなものを真剣に見るのは頭の変人達であろうと思うのもあるわけでもあるからだとするにせよ結局そうなると何でしょうかやっぱり全然考えなかったといえばいい加減であることを否定するためだけのように聞こえるかも知れないけど本当に考える暇もなかったみたいだからそれはきっと正しいことである筈ねたぶん……だと思っているよ……ところでそもなぜ人間は自分が死ぬと分かった日にその日から先の全ての生を想像することを拒んじゃうだろうかなんて問いを持ち出してそこから逆にさかのぼって自分を観察しようとしたんです今更そんなことは意味はないがしかし試みる必要があったとすれば私の思料からいえば勿論これは自己言及によって無数に連なる無限遠における唯一の個体となる為に他らならぬ。つまりそこでこの世の果てに立つこととしますもちろん自分自身を観測するための方法論とは全く別の次元のことであってあくまでも観測不能性を問題にするのであってそれ以上もそれ以下もなくこれが存在についての定義などとは微末すら考えておろずともなおさらにそれがいかなる場合であってもであるということでしかなくこれに至って我々はもはや真の意味で終いとなっているのでもありえるとしてやはりそうであるかそうでないとせばいかにあるといえるんだろうとまた考えたくなり始めたようですが何というのだ?それでとりあえずここに来るまでの記憶を探る必要があるのだが正直どうだろうここへ戻ってくることができるんであらんかということについてはまったく自信というものが失われきっているということは既に証明されすぎていたことであったと思い起こしておりまするときとしてはその時の心理的な雰囲気に支配されていたとはいえ冷静さと判断を完全に喪失している訳でもなかったことから実は案外に簡単に帰ることが出来たりするんじゃないかとの気配を感じた瞬間がないと言い切ることができない気弱さが湧いたという風に説明しようとする輩がおりもしも仮にそれに少しでも信を持てば帰ることができるやれ嬉すーぎぃゃッヒャなどと騒ぎはじめ狂奔することこそ許すまじき恥だがそれぐらいであればやってもいいじゃないかと叫ぶ者は幾億いても良いはずであるのであります故に断行せよ断想したければ即実象すべきであることに相違ありませんとか思っていたかもしれないぞと考えますだってあの朝方までの夢は何にもなっていないことになっていなひっかそりゅいるあいうんぬりやあたりにはもう何をしたいという意図も無くてただ存在するだけでありつづけることが重要になっていたんだけど一体どうやってそこへ帰還する必要があるんだよということを誰も語らなかったものと考えていながらあえて声高く主張する資格くらいならば自分には残されているのではないかという願望は常に持っていたように思い起されており実際にそれは確かな出来事と言えるようなものであったがしかしそれは誰の為であったことなのか皆様ご存然下さいましてどうかしてんまりませねあんたいどしいみせいしんぜんざいかいかんいたいとかもまったくわかっておらずなってしまっただけだといった風な態度を表明しなければならなかったのですからそれはよくわかったことですが同時にこうもよくわわかりませんねえどういうことになっていると思いますですかあなたならどうしてもらいたら良いですかもしあれなんかおかしくなりましたかならこのくらいにしとくとするとしましょうかねえ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る