第17話
えっ!なんでこっち見てるの!??
怖い怖い!!
僕はすぐに目を逸らした。
「天くん。あの神山蓮と知り合いなの??」
「いや知るわけないしでしょ!!だって先見たばっかりだよ!」
「じゃあなんでずっと天くんの方見てるの??」
「わかんないよー!怖いんだけど!」
担任の白井先生が
「これから自己紹介を始める。じゃあ廊下側の席から行くか」
自己紹介始まった。
「竹内優希です。僕は特待生でこの学校に入学しました。好きな食べ物は、りんごです!よろしくお願いします。」
パチパチパチ
あの子特待生の子か僕と一緒だ!
後で話かけてみよ!
そして
だんだん僕の順番が近ずいて来た
「よろしくお願いします!」
パチパチパチ
あっ!
光ちゃんの自己紹介が終わった。
「じゃあ次ー天崎ー」
椅子から立ち上がって
「はい!僕も特待生で入学した、天崎天です。みんなと仲良くなりたいです!よろしくお願いします!」
パチパチパチ
ふぅー
上手く言えたかな??
そして最後に
「神山蓮だ。よろしくお願いします。」
パチパチパチ
うん?
それだけ??
短いな!!
さっきから彼の視線を感じるんだけどなんだろうな?
「じゃあ全員終わったな。今日は、ここまでだ。明日は、校内見学があるからな。遅刻すなよー」
カーンカーン
鐘がなって終わった。
光ちゃんと帰ろうとした時
「おい!天崎!ちょっと来い!」
と神山くんに言われて、腕を引っ張られた
光ちゃんが
「ちょっと待ってよ!!!」
「はー?お前には関係ないんだよ!」
「関係あるね!彼は友人なんだから」
「チッ!うっせーな着いてくんな!」
と言って山神くんは、僕を抱き上げて走って逃げてった。
「ちょっとまって!!どこ行くの??僕達初対面だよね!?」
「チッ!めんどくせぇ!ここの教室入るぞ!」
僕達は、誰もいない教室に入った。
そして僕を下ろして
バン!
「ひっ!」
いきなり壁ドンされた
「お前俺の事忘れたのか!?」
「なんのこと??僕君とあったことあるっけ?」
「あるっけじゃねぇ!あったことあるだろ!忘れたのか!?昔蓮って呼んでただろう!!」
蓮?
蓮っていう子いたっけ??
「ごめん覚えてない・・・」
「チッ!クソ!やっと会えたと思ったのに!忘れちゃったのかよ!天!!」
えっ・・・
この呼び方どっかで聞いたことあるようなー
「あの時は、俺が悪かった!だから許してくれ!!!天!!!」
「あの時ってどの時ですか?」
「俺たちが小学校2年生のときだよ!」
「小学校2年生って・・・もしかして、ぽっちゃりしてたあの子!?」
「そうだよ!てか!ぽっちゃりってなんだよ!!昔のことだろう!なっ!俺のこと忘れちゃったのか!?小さい頃から一緒にいただろ!」
「ごめん!その時の思い出がすっぽり抜けてるんだよね。でも今でも桜の下で撮った写真は、大事に飾ってるよ!」
「もしかしてこれのことか?」
そう言って見せてくれたのは、僕が部屋に飾っている同じ写真だった。
「えっ!同じ写真!本当なんだ・・・」
「本当だ!あの時は、突然いなくなってほんとにごめん!!あの時は、事情があって、挨拶もなしにいなくなってしまったんだよ!そして入学式の時、お前を見つけたんだよ!本当に奇跡が起きたと思ったよ!」
「君が、あの子なんだ・・・」
「君なんて呼ばないでくれ、天。昔みたいに蓮って呼んでよ」
悲しい顔をして、こっちを見た
「わかったよ・・・蓮。僕昔のこと忘れちゃったけど、思い出すように頑張るね!」
「わかった!俺も思い出させるように昔の思い出いっぱい話すから。」
カーンカーン
「あっ!鐘がなった・・・
あーーー!!!忘れてた!!!生徒会室に行くんだった!!」
「あー、それなら俺も呼ばれてるわ!じゃあ一緒に行くか!天!」
「うん。わかった。」
僕は、蓮と一緒に生徒会室に向かった。
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