第15話

僕達は、食堂を出た。


「さっきの生徒会副会長さんなんだったんだろう??」

ほんと嵐のような人だったなー


「なんだろうな。心配すぎて生徒会室に1人で行かせられない!」

修先輩は心配そうな顔をしていた。


「大丈夫ですよ!何もありませんって」

きっと、特待生だから注意事項とか説明されるんだろうな



「なんかあったら叫ぶんだぞ!俺も一緒にいくからな!」

修先輩って意外と過保護だなー


「わかりました!」


そして部屋について制服に着替えた。



「この学校の制服ってすごいかっこいいなー」

紺のブレザーに赤のネクタイに紺にチェックの柄のズボンである。


中学生の頃は、学ランだったから、ネクタイ結ぶの練習したんだよなー


「修先輩!準備出来ましたよ!」



修先輩は、着替えるのが速かったのでドアの前で待っていた。


「お待たせした!行きましょうか」


「天!ちょっと待って!ネクタイ曲がってるぞ!あと、スマホ持ってるか?」

と言って僕のネクタイを直していた。



「持ってますよ!」

僕は、ポケットからスマホを出した。


「よし!これでいい!じゃあメールアドレスと電話番号教えてくれ!

俺のは、これだから」


と言って俺にスマホを見せて電話とメールアドレスを自分のスマホに登録した。


「僕のはこれです。僕親以外ではじめて電話番号とメールアドレスを交換しました!嬉しいです!」

といったら修先輩は、嬉しそうな顔をして


「はじめてなのか!それは嬉しい!!何かあったらここに電話するんだぞ!」

と言って僕の電話帳をさして言った。



「はい!わかりました!」



「じゃあ行くか!」



寮を出たら結構人が集まっていた。


校門には、自分のクラスの表が貼りだされていた。


えっと・・・僕の名前


あったあった!


A組?



A組って、頭のいいクラスじゃん!?

僕、入試の成績良かったのかな?



でも嬉しい!!


すぐに修先輩の所に行って報告しに行った。


「修先輩!!僕A組でした!!!」


「それはすごいじゃないか!!A組は、学年の10パーセントしかなれないんだぞ!凄いな天!」


と言って僕の頭を撫でた。


「俺もA組だった!何かあれば2年A組に来いよ」

と言ってくれた。


「わかりました!!」


「じゃあ教室に行くか!」



僕達は、階段で別れた。

修先輩は、最後まで何かあれば連絡しろよっと言った。

校舎は4階建てで、僕は4階で、修先輩は、3階だった。



えっとー

A組は、1番奥にある教室だからまだ先か


教室に着いてドアを開けたら


シーン


さっきまでガヤガヤしていたのにいきなり静かになった。



えっ?


なになに!?




また僕友達できないで高校生活終わるの?

僕は焦った



「ねーね君!どうしたの?」



ドアの前出たっていると、後ろから声が聞こえた。


振り返ると、茶髪の背の高い子がいた。

「どうしたの?教室に入ろう!」



「うん。そうだね。」



「席は、自由みたいだね」


僕と茶髪の男の子は、空いている前後で席に座った


茶髪の男の子が

「僕の名前は、石田光太郎!よろしくね!」


「僕の名前は、天崎天です。」


これは!

友達を作るチャンスだ!

勇気を振り絞って


「あの石田君?もし良かったら友達になってくれない?」


と言った。



どうしよう!

断られたら

もじもじしていると



「もちろんだよ!僕のことは、光ちゃんて呼んで!天くんって呼んでいい?」


「うん!!よろしくね!光ちゃん!」

僕は嬉しすぎて、笑顔で言った。


「くっっ!こちらこそよろしく!天くん!」

光ちゃんは、赤い顔で答えてくれた。




やったー!!!


はじめて友達ができた!!

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