第8話 北山修視点

後輩くんは元気よく

「こ、こんにちは!僕の名前は、天崎天です!よろしくお願いいたします!」

と言った。





俺は、固まってしまった。




世の中にこんなに綺麗な顔をした人がいるんだと思った。


俺の身長は、182センチあるから、後輩くんの身長は、だいたい160センチぐらいだろうか。

とても小柄でとても華奢な体つきをしている。抱きしめただけで折れそうだ。

顔は、目がまんまるで、ぱっちりしていて、鼻がスっとしていて、唇は、とてもプルプルしたさくらんぼ色で、とても愛らしい姿をしている。髪の毛は、少しくせっ毛なのか、クルクルしていて、これもまた可愛い。



いかんいかん。



びっくりしすぎて、後輩くんが、焦った顔になっている。

彼の焦った顔も可愛いなー




自己紹介をしなければ




「ごめん!あまりにも可愛い後輩くんが来てくれてびっくりしたよ!

俺の名前は、北山先輩。2年だ!」




後輩くんは、目をキラキラさせながら俺の体を隅から隅まで見ている。長い時間俺の事を見ているからさすがに照れてしまう。




「こ、こんなに見つめられると恥ずかしいし、照れる。」



俺絶対顔赤い!!



思わず腕で顔を隠してしまった。




すると後輩くんは、

追い討ちをかけるように


「す、す、すいません!

つい、いい筋肉をしているなーっと思って!僕も北山先輩みたいな筋肉が欲しいなーって考えてました。」




この子は、天然タラシかっと思った。

褒められ慣れてない俺からしたら

嬉しさ半分恥ずかしさ半分でしゃがみ込んでしまった。



俺の趣味は、毎日筋トレをすることだ。

だんだん自分の筋肉が育っていくことにハマってしまい、中学1年から毎日欠かさず行っているルーティンだ。





筋トレしといて良かった!

っと思う日が来るとは、、、



しゃがみ込んだ自分を心配して


「北山先輩すいません失礼なこと言って!

大丈夫ですか?もしかして具合悪くなったんですか???」



と心配してくれた。



この後輩くんは、なんていい子なんだっと思った。



俺は、照れながら


「だっ、だい、丈夫だ。ここまで褒めてくれるとは思ってなくて、びっくりしたよ!俺のことは修と呼んでくれ!」


っと言った。



後輩くんは、申し訳なさそうに





「さすがに先輩なのに呼び捨てはダメなので、修先輩と呼ばせていただきます!僕のことは、天と呼んでください!修先輩!改めて、よろしくお願いします!」



ほんとに天使みたいな子だなっとまた思ってしまった



俺は、


「こちらこそよろしく!天!」


と言って


天と握手を交わした。



俺は、絶対に彼を守ろうと決めた。




なんてったて、この学園は、飢えてる狼が多いからだ。

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