第8話 おためしその2
<一部変更させて頂きます>
〇階位組合員(〇階位会員) → 〇級冒険者
と変更させていただきます。
投稿済みのものを読んでみて読みずらい、今後の流れを考えた際に情報が混雑する可能性があると考えた為です。
エクスクラメーションを二つ並んだものに変換するとスマートフォンで読んだ際に赤の絵文字のようになっていたので単独で二つ打ち込む、もしくは一つにする等の変更を行います。
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「さぁ日が沈む前に再開するか」
「わかりました。ところで人増えてませんか?」
先ほどまで2人しかいなかった演習場には5人の男女が増えていた。テミングさんのパーティーメンバーだろう。
「すまんな俺が人に何かを教えるのはそう任されなくてな、冷やかしだろ。ただ丁度いい俺は魔導具使わないんだ。おーいリーダー魔導具の事は俺には分らん。任せた」
「まぁそうなるよね、テミング魔導具使わないし」
演習場の隅で見ていた5人の中で刀を下げた茶髪の女性の姿がぶれると同時に私の前に現れた。彼女がいた場所には砂埃が舞った。砂埃が4人を襲う!…ダメージは無いようだ。
「あなた面白い武器を持ってるね。引き金はあるけど弦が無いからクロスボウじゃなさそうだし…この筒の所から何か出てくるのかな?」
様々な角度からガーランドを観察する女性をテミングが小脇に抱える
「リーダー、それは後にしてくれ多分いくらでも見せてくれるだろうから」
「本当か!本当だね!言質取ったから!」
私は何も言っていない、ただ弾を調達するために役に立つことが聞けたらラッキーだし良いか。
「それじゃあ始めるよ。まず魔導具とは導具に術石を嵌めこんだもので導具単体だと特に何も起こらないから術石のセットは忘れず。これ重要だぞうちが初めて魔導具を手にしたときにセットせずにクエストを受けて結局刀を使う羽目になったからね」
「あの時は半べそかいてたよな」
「テミング、余計な事言わなくていいから。そう、さっきの移動の時も風の魔法を使ってパッと飛んできたんだ、制御に慣れるまで大変だけど攻撃魔法も色んな使い方ができるから1セットは魔導具を持っておくといいよ。じゃあ幾つか使ってみよう」
そう言うと刀使いの女性はB5用紙くらいの鉄板を手に取り4つの術石を嵌める
「とりあえず9階位の火、水、土、風の術石を嵌めたから魔力を流してみて。最初ははその魔法を『出ろ~出ろ~』って意識しながら流してみるといいかな?」
「火から試したいんですけどどれくらいの火が出ますか」
「そいつは9階位だから手のひらサイズの火球だ」
魔力を流すがこれがなかなか難しい。魔力を流してみるとホースの中を水が通るように魔力が流れていく感じが伝わる、ただ何処かに穴が開いているような感じで最後まで伝わらない。
「ムズかしい?だったら声に出してみようか。『火球』!なり『ファイヤーボール』!なり叫んでみる?そっちのほうがイメージは固まりやすいよ」
「ファ、ファイヤーボール」
「恥ずかしがらずに!」
「ファイヤーボール!」
「もっと‼」
「ファイヤーボール‼‼」
出た。魔導具からまっすぐ前に火の玉が飛んでいく。これはなかなかテンションが上がってきたぞ!一度使うとイメージが整って無詠唱でも出せるようになった、まだコントロールはいまいちだがコツはつかめてきたかもしれない。
「いいねぇ筋いいんじゃない?じゃあ他のも使ってみよー」
「はい。水が放水で土はせりあがってくる、風は竜巻が出るんですよね」
「そうだな。階位が低いから可愛いもんだがな」
他の3つも試してみる、イメージを固め魔力を通すコツもつかめてきて最初から無詠唱だ。私は楽しくなり連射をしたり飛んでいく速さに重点を置いたり途中で軌道を変えるやり方を模索したりと鐘の音が鳴るまで時間も忘れて撃ち続けた。
「かなり撃っていたのに疲労が見られないね、階位高めの術石でも運用できそうかな」
片付けをしながら刀を下げた女性と話す
「明日装備整えるんだよね。ねぇ明日うち達もついて行っていいかな?」
ありがたい申し出だ。銃については知らないとは思うが4級冒険者だ。色々な状況に応じた装備を勧めてくれるだろう。あと銃を見せる約束(私は何も言っていないが)もあることだし。
「大丈夫です。ところでお名前聞いてなかったんですけれど」
「あっ、忘れてた。うちはレニ、<ディバース>のリーダーをしてる5級冒険者だよ。他のメンバーはまた紹介するよ」
「リーダー!もう閉めるってよ!急いでくれ!」
「テミングさんレニさん今日はありがとうございました。明日もお世話になります」
「ん?俺は明日はクエストメンバーに入ってるから俺はいけんぞ」
「うちはお休みだからうちは行くよぉ」
「いや、リーダーが約束したんだからそうだろうよ」
「あなたは明日すぐ組合に来る?」
明日か、教会に来るのがどちらかによって変わるな
「今は機神セルの教会にお世話になってるんですけど神父かシスターのどちらが来られるかによって変わりますね」
「あぁレッドフォードかターシャか、でしょ。明日は16の日だからレッドフォードだと思うよ」
知り合いだったようだ。というかこの世界に日付という概念があったとは…
「でしたら多分すぐに向かうと思います」
「わかった。じゃあ1階の奥に食堂があるからそこで合流しようか」
「わかりました。よろしくお願いします」
―翌日
「え、レニちゃんと買い物かい?君も手が早いねぇ。掃除は機械人形がいるから平気だよ、いってらっしゃい」
「ありがとうございます。手は出しませんけど行ってきます」
さぁ冒険者組合に向かうとしよう。
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