第008話 メイドのお仕事(意味深)
「うひゃぁああああああああ!!」
僕はあまりに衝撃に飛び上がって驚いて壁の方に飛びのくと、僕の視界に入ったのはバスタオルを巻いてヘッドドレスだけつけた夏美姉ちゃんだった。
しかし、僕の股間を守っていたタオルはぺしゃりと床に落ちて、イケない想像で凝り固まった僕の一部が露になってしまった。
「お、大っきい……」
夏美姉ちゃんは露になった僕の体の一部に眼を奪われながら、口元に手を当ててそう一言呟いた。
「うはぁ!?なんでここに夏美姉ちゃんがいるんだよ!!」
僕は慌ててタオルを拾って股間を隠して夏美姉ちゃんを問い詰める。
「だってほら、ご主人様の背中を流すのはメイドの嗜みじゃない」
「それ一体どこの情報なの!?」
「漫画とか、ラノベとか、ほら……ちょっとエッチなのとか……」
さも当然のように言う夏美姉ちゃんにツッコミをいれると、夏美姉ちゃんは中空を見つめて、指折り数えながら情報元をあげ、最後の情報元を上げる際、何を想像したのか、顔をほんのり赤らめて恥ずかしそうに言う。
「なんでそういう情報鵜呑みにしてるの!?」
それはフィクションだっての!!
「えぇ~、別にいいじゃない。従姉弟同士なんだし。それにたっくんは嬉しくないの?」
「う、嬉しいけど……」
「じゃあいいじゃない。さぁさぁ、そこに座ってよ」
「わ、分かったよ」
夏美姉ちゃんが気にしなくていいと強く言ってくるので、僕は押しに負けて再びお風呂の椅子に腰を下ろした。
「それで、なんであそこをあんなに大きくしてたか、お姉ちゃん聞きたいな?」
「そ、それは……」
「あはは。嘘嘘、今は聞かないおくね」
「うっ」
唐突に耳元で囁かれる質問に対すること答えに窮すると、すでに答えは分かっているとでもいうように笑って答えを聞かないでくれる夏美姉ちゃん。
姉ちゃんにはいろいろ見抜かれてしまっている気がする。
「それじゃあ、まずは頭を流すね」
「う、うん」
夏美姉ちゃんは描けてあったシャワーをとって椅子に座り直した僕の頭にお湯をかけてシャンプーを洗い流す。
「ううっ」
その最中も夏美姉ちゃんのその悪質極まりない男の夢が詰まった二つの柔らかな塊が僕の頭にあたってさらに悶々が加速する。すこし痛いくらいだ。
「それじゃあ、背中流すね」
「あ、お願い……します……」
「全く……お姉ちゃんに遠慮なんてしなくていいんだからね」
そう言いながら夏美姉ちゃんは僕の背中を洗うために地下背中に近づく。
なんだか近いな、と思った時にはすでに遅し。
タオルの少し繊維めいた感触が背中に広がると思っていた僕には、全く予想外の柔らかくて暖かな感触が背中を襲った。
そのほんのりと明らかに温かみがあり、柔らかさを感じさせるそれは夏美姉ちゃんの体の一部だった。
「な、何してるの?」
「何って背中を流してるのよ。どう?気持ちいい?」
僕は困惑して、思わずウンショウンショと自分の女性の対男性兵器を使って僕の背中を流す夏美姉ちゃんに少し振り向いて尋ねると、それが普通とでも言わんばかりに返事をして、僕に頬を緩めて尋ね返してきた。
「う、うん、そうだね」
気持ちいいとは言えず、僕は曖昧に返すことしかできなかった。
僕の体の一部がさらに硬くなったのは言うまでもない。
これもアニメやラノベや漫画の影響か……。姉ちゃんてホント物語好きだからな。
「ん……ん……」
「はぁ……はぁ……」
途中なんだか怪しい声と荒い息遣いが聞こえてきたけど、僕は無心になって聞いていないふりをした。
「よし、そろそろいいかな」
「あ、ありがと」
「ちょっと待っててね。流すから」
そう言って夏美姉ちゃんはおもむろにシャワーをとった、タオルを外しているのを忘れたまま。
「~~!?」
僕の視界にはバルンバルンと弾む二つのメロンが突如現れた。
先ほどから背中に当たっていた柔らかな感触の中に徐々に固くなる部分があるのは感じていたけど、その想像が当たっていたことを知って、僕のなまくらソードは限界以上にパンパンに腫れ上がってしまった。
「ちょ、ちょっと、姉ちゃん、タオル!!」
「あ、忘れちゃった。ちょ、ちょっとだけ恥ずかしいけど、まぁいいじゃない。昔は良く一緒に入ったんだし」
腰に手を当てて丸だしだけど、顔は羞恥に染まり、明らかに無理をしていた。
「昔と今は違うでしょ!!」
僕は慌てて顔を背ける。
しかし、ほんのわずかの間ではあったけど、夏美姉ちゃんのいっそ神々しい程のスタイルの裸体が僕の脳裏に焼き込まれたのは仕方がないと思う。
「な、何が違うの?」
僕は慌てて顔を背けると、恥ずかしい気持ちが残っているらしい夏美姉ちゃんから唐突に尋ねられる。
そんなのは決まっている。
僕たちは昔のように未分化な体じゃないし、心も年齢と共に変わってきた。
「姉ちゃんは女で僕は男だよ」
「ふ、ふーん。あ、だから、そんなに大きくしちゃってるんだ!!」
恥ずかしがりながらもタオルの盛り上がりを指さす気配を感じた。
「し、仕方ないじゃないか」
僕は恥ずかしさで手でタオルの盛り上がりを抑え込む。
「も、もう……仕方ないんだから……ちょっと待ってて」
手の焼ける弟にでも言うような口調で言った夏美姉ちゃんは、暫くすると再びバスタオルを体に巻いて僕の視界の中に現れ、恥ずかしそうにこう言った。
「ほ、ほら、手でしてあげるから出しちゃいなさい」と。
僕は姉ちゃんの言っている意味が分からずに一瞬フリーズする。
「何言ってるんだよ!!姉ちゃんにそんなことさせられないよ!!」
数瞬の後に再起動した僕は、夏美姉ちゃんに向かって叫んだ。
「こ、これも立派なメイドの務めだから任せておきなさい」
僕のタオルをとろうとする夏美姉ちゃんに僕はタオルを押さえながら答える。
「そんなわけないでしょ!?」
「あ……」
僕は慌ててお風呂から逃げ出した。姉ちゃんが物寂しそうな声を出したけど、僕は流石に無視をした。
「全くもう勘弁欲しい……」
僕は着替えを籠のまま持って真っ裸のまま自分の部屋に戻った。
その後、鍵を閉めて一人で色々と処理した。
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