応援コメント

理解ング、ドラゴン」への応援コメント

  • (-⊡ω⊡)_/ {ども、美風です。レビューチャレンジありがとうございます。

    拝読させていただいた結果ですが――

    ੬ჴ ƠωƠჴჱつ【レビュー留保】と言うけっかとなりました。

    (-⊡ω⊡)_/ {レビュー不適当ではなくダメ出しをお出しした上で、再チャレンジを期待しての判断です。

    ੬ჴ ƠωƠჴჱ《ダメ出したーいむ!!

    (-⊡ω⊡)_/

     基本的に非常に魅力的で将来性のある作品だと思います。
     2つの世界の謎の融合事件、そこから始まるハイブリッド化された新世界での事件の数々! ハイファン的世界観と現代ファンタジー的世界観のいいとこ取り!
     序盤で物語のキーマンが揃い、本編がどう進むのかがわかりやすい。
     『序幕 新宿』のラスト辺りまで読み込めば、そこからの物語はものすごくエキサイティングに楽しめるでしょう。

     その意味では全体構成も悪く有りません。
     伏線となる『謎』の提示の仕方もなかなかです。
     特に、[次元衝突]と言う最大の事件がそもそもが『最大の謎』となっているのは、読者を物語に引きつけると同時に、登場人物たちの行動の動機づけとして強いエンジンとして働いているのは間違い有りません。

     そう、ここまでは問題ないのです。

     だが、この作品のコンセプトの重要部分である『異なる2つの世界』
     これが正直説明不足に感じます。

     現代地球世界である『こちらがわ』
     異世界である『あちらがわ』

     この2つが合体事故を起こしてミキシングされてしまう。
     そして生まれる新たな新世界。
     さらには世界の都市ごとに『異世界侵蝕度』が設定されているのが垣間見える。
     2つの世界が絡み合うことで、生まれる新たな生活形態とそして事件――

     そう、舞台装置は見事なのです。
     ただ、読者が世界観の情景をその脳裏に思い浮かべるための『材料』が足らないのです。

    (-⊡ω⊡)_/ {ダメ出し重要ポイント

    ੬ჴ ƠωƠჴჱo【小説の文章とは極論すれば、読者が物語の情景を思い浮かべるための〝設計図〟である】o

    (-⊡ω⊡)_/

     この事を絶対に忘れないでください。
     特に現実世界ではない異世界が土台となる場合、映像がダイレクトに描かれる漫画やアニメではないのですから、小説は〝文字のみ〟で読者に情景を思い浮かべてもらわなければならないのです。
     
     例えば一般的な戦闘シーン
     戦闘シーンが苦手という人は少なく有りません。
     なぜなら、戦闘は3次元の立体空間の中で行われる物であり、平面でも直線でもないからです。
     文字だけで立体空間の中の動きや変化を説明する――
     いかに困難なことであることは容易に理解できるでしょう。

     世界観の情景描写も同じです。

     異世界・現代世界、このどちらも『その世界の情景がいかなるものなのか?』というのを、作者は必要最低限で効果的にその物語の独自性をドラマチックに描きながら、読者に伝えなければなりません。
     
    ੬ჴ ƠωƠჴჱ{サンプル例

     ジブリアニメの『となりのトロロ』

     あの物語の世界観や社会情勢、時代感、文明程度、
     サツキとメイがドタバタに行動を始める前に、観客はオープニングを見終える前には大抵の情報は把握済みでしょう。
     『引っ越し』と言うシーンを冒頭に描くことで、舞台となる町の情景や人物たち、あるいはサツキたちの暮らす家やその周辺事情などがストレートに伝わってきます。

     映画を前提として想像してみてください。
     良い映画ほど、物語のメインが始まる前に、小規模なエピソードを提示して、そこから『その世界観がどういうものなのか?』と言うのを観客に効率的に伝えます。

     これは小説でも必要な要素です。

     手前味噌ですが私の旋風のルストの場合、冒頭部にご令嬢の家出のシーンを描きました。
     こうすることで、時代性・社会情勢・政治構造・文明程度・国柄、主要人物――などが短いスパンで描けます。実際、読者さんから冒頭部の構成のおかげで世界観の情報がすんなりと頭に入ったと言う声を聞きます。

     さて、
     恥目さんの本作品の場合、重要なのは説明しなければならない世界背景が〝3つもある〟と言うことです。

     ①次元衝突前の地球
     ②衝突に巻き込まれる異世界
     ③次元衝突後の重複化世界

     まず冒頭でこの3つの世界を読者に伝えなければなりません。
     そう考えた場合、冒頭部での情報提供は十分でしょうか?
     そしてなにより『シーン情景を含むエピソード』として、十分に描けているでしょうか?

     確かに『次元衝突』等の重要情報や、衝突後の世界の風景の一端は〝説明できています〟
     しかし、設定情報を端的に載せている状態なのです。
     
     ここで忘れてならないのは『読者はまずセリフを追う』と言う事です。
     セリフが骨格となり、そこに血管や筋肉と成る『地の文』や『行動描写』『情景描写』がくっついて、小説の文章としてより充実することになるのです。

     その文章の充実度が足りないのです。

     私が読者としてじっくりと描いてほしいと思ったものがあります。

    『次元衝突事件当時の世界の惨状』です。

     この部分を冒頭として明確にそして克明に描くことで、
     読者に世界観の特徴は一発で伝えられますし、そして、この世界がいかに過酷なものなのか? が伝わるはずなのです。

     この『次元衝突事件の惨状』を描くさいにさらに注意してほしいのは
     時系列を重視するということです。

     1:次元衝突発生前の平穏な生活風景(短めでOK)
     2:次元衝突発生時の惨状と生き残ろうとする2つの世界の人々
     3:次元衝突発生後の混乱と動乱、そしてそこから生まれる新たな新世界とその生活風景

     この時系列にのっとって起承転結のあるプロローグを描くのです。

    (-⊡ω⊡)_/ { 私だったらこれだけで1万字位を使ってじっくり書きます。だってこんなに楽しそうなシーンを描かないなんてもったいないです。
     
     2つの世界の人々はそれまでの平穏が崩壊して途方に暮れるでしょう
     そして、衝突し合う2つの世界の界面で、様々な惨事が引き起こされるでしょうし、それを乗り越える前に異なる価値観を持つ者同士が利害を超えて手を結ぶこともあるでしょう。
     失われたものもあれば、新世界の中で新たに生まれるものもあるでしょう。

     それらを物語の本編である次元衝突事件以後の『新世界』のために『舞台のお膳立て』を丹念に行ってほしいのです。

     現状ではまだ足りていません。
     だが、それでも読めてしまうのは異界ハイファンタジーで定番となる種族や生物や法則などが登場しており、説明せずとも読み始められてしまうからです。
     
     これでも支障はないと言えなくもないのですが、
     やはりここはあなたの物語の『都市圏のファンタジア』をよりオンリーワンなものにするためにも『舞台のお膳立て』をしっかりと行ってほしいのです。

     それが果たされれば、ケントやドラコやエル、そして〝あの組織〟がより物語の中で輝くはずです。

     くりかえします。かなり完成度の高い世界観です。物語も有望です。
     頑張ってください。

    (-⊡ω⊡)_/ { あなたの再チャレンジを待つ!

     ζ
     [Ξ]D:美風慶伍
     

     
     
     

    作者からの返信

    ありがとうございます😭

    そうか、世界観の詳細が大事なのか……
    もっと頑張っていきます!!