11 予選

『じゃんけんぽん』

「あっ」

僕は、順番を決めるじゃんけんで出した自分の手を見て、呆然とした。

僕が出したのはグーで、他の子が出したのは、パー。

つまり、僕は、一番最初の発表。(プレッシャーが半端ないやつ)

「じゃあ。黒崎くん一番ね。」

司会の子は、にこにこしながら言うと、

「そう言えば、黒崎くん、誰かと一緒に考えた?」

「うん。颯季と」

「あの、俺も一緒に発表してもいい?」

「もちろん!」

「光星!」

「うん。」

颯季、ありがとう。

颯季に笑うと、颯季も笑ってくれた。

「僕らが考えた委員会は、給食ガチ勢委員会です。最近、給食好きな子が増えたなと思って、こんな委員会があったらいいなと思いつきました。」

「給食ガチ勢委員会では、給食について、レポートや新聞で、みんなの知らない給食の秘密などを発表したりして、新たな給食の魅力を知ってもらうという委員会を俺らは、提案します。」

『これで発表を終わります。ありがとうございました。』

僕らが顔をあげると、たくさんの拍手が聞こえてきた。

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